内容説明
最強の将、寨を目指す。決戦の秋、指呼の間に迫れり。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津市生れ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
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榊原 香織
56
全19巻の10 いよいよ大軍同士のぶつかり合い どちらからともなく気が高まり、それが極限に達した時、始まる ふーん、そういうものなのか・・2021/11/30
Y2K☮
41
死者が増えてきた。中には見せ場無しに去る者も。悲しいけど、これ戦争なのだ。ならば、せめて戦う理由や守る対象には拘るべき。軍人だから命令に従うだけというのは思考停止の言い訳。ならば軍に入った目的は何なのか。軍は帝や権力者の私物ではない。替天行道の志に共鳴していながら梁山泊と刃を交えた呼延灼。その後の行動も含めて、彼は重い十字架を背負った。ただ梁山泊も人員不足ゆえに同志の集め方が雑になっている。夢を現実にするのは大変なこと。美しいままではいられない。夢もまた人の哀しい業。その毒を飲み、腹を括って進むしかない。2016/12/16
扉のこちら側
40
初読。まさに濁流の章。大敗の後に敵将が仲間に。第二部完。2013/07/13
藤枝梅安
32
武松と李逵は代州にいた。民兵を率いる彭王己と韓滔に接触した。禁軍の童貫元帥は呼延灼に代州軍を梁山泊攻撃に遠征させることを決め、呼延灼に言い渡す。高球の軍も遠征する。それは手柄目当てだと誰もがわかっていた。呼延灼の軍と梁山泊軍は10日にも及ぶ膠着状態の末、ぶつかり合う。呼延灼の捨て身の作戦が功を奏し、緒戦は呼延灼軍の勝利となる。呼延灼が朝廷に呼び戻された間に高球が再度の攻撃を仕掛け、梁山泊軍はこれを撃退する。呼延灼が戻ってきた時には敗北が決まっており、官軍のやり方に嫌気がさした彭?王己と韓滔は梁山泊に入る。2011/03/23
calaf
16
連環馬、凄すぎる...しかしそれにも、弱点はある...なるほどねぇ...2014/01/29