内容説明
妻への想い、志より重し。梁山泊の糧、闇塩の道。万難期して断たざるべからず。豹子頭林冲、ひとり戦陣を放棄し、処断する宋江、馬謖を斬る孔明の如し。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
55
全19巻の9 数多個性的な男たちが出てくるが、一番主人公ぽいのは豹子頭林冲かな。 そして唯一のヒロイン?一丈青扈三娘、登場2021/11/29
Y2K☮
43
もう二度と逢えない。そう諦めていた想い人に又逢えるかもしれない。そしてその人が不当な立場を強要されて苦しんでいる。この状況、貴方ならどうする? 仕事を放り出して助けに行く? 嘘だ。やるべきことに区切りを付けた後に向かえば済む話。誰でもそうする。でも死罪覚悟で即座に行ってしまう馬鹿がいる。しかも単身で。国を変える為の戦よりも私情を優先するとは怪しからん? でもこれも彼の志の一部。女一人救えずにどうして苦しむ民を救える。ここは浪漫主義で結構。こういう馬鹿が好きだし、こういう馬鹿を人知れず実践する者でありたい。2016/12/12
扉のこちら側
43
初読。林冲が生還。楊令が王進の元に行ってくれて一安心。公淑には幸せになってもらいたい。2013/07/07
藤枝梅安
24
戦線を離脱した林冲は張藍の居場所を確かめるため、開封府近くにきていた。たまたまそこに野宿していた索超と呂方と出会う。罠にはまった林冲を救ったのはこの二人だった。梁山泊から安道全が急行し、林冲の矢傷を火で焼く荒療治で一命を取り留める。楊令は子午山の王進のもとに送られ、秦明は公淑に求婚する。滄州にいた柴進の動きを青蓮寺が掴み、柴進と燕青は高唐から抜け出せなくなっていた。鄧飛と楊林が城郭内に占有し二人を救出するが、鄧飛は命を落とす。楊林は柴進への非難を心に秘め、鄧飛の遺志を継ぎ飛龍軍の隊長となる。2011/03/20
calaf
16
塩か...確かに、人間の体には不可欠なものですが、、、さて、敵も味方も力をつけてきており、どこで勝負に出るか...その意見の一致を見ない状態が、今(この時)の梁山泊???2013/12/05