内容説明
時の流れに哀しみの音色がひびく。遙子との結婚は、金舜臣に対する背信だったのか。35年ぶりに訪れた土地でよみがえる失われた日。表題作の他「彼岸祭」「陽炎」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アイコ
2
静かに淡々とした語り。だけどけっこうヒリヒリ胸をついてくる。嫌いじゃない。人は所詮ひとりだ。完全に分かり合うことはできないなかで、生きていく。彼岸祭の風景描写が良かったなー。2015/07/16
らびお
1
短編3作。彼らは真面目に生きて来た。その時はそれより他はなかったのだ。幸せに辿りついたのかどうか。これで良かったと思って欲しい。2025/03/19
レイコ
1
人として道を外さず、ただ慎ましく生きてきた。穏やかに人生の後半を迎えるつもりだったはず。 なのに何処かで歪んだ歯車が心を軋ませる。生きた年月を重ね、過去を振り返る人々の物語。彼等の思いはあまりに辛く、苦しい。そこに強く共感できた自分はもうそちら側の人間なのだ。風景描写も心の機微も静かで繊細。なのに体の芯から揺さぶられる感じがたまらなく怖かった。一方で少年時代の初恋の描写は微笑ましく。こんな豊かな筆致で深い精神世界を見せてくれる佐藤洋二郎。もっと認知されて然るべき。2021/07/31
-
- 和書
- ご近所ルネッサンス




