七代目

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七代目

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087743241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

江戸の芝居町に生きる人々の哀歓。舞台は江戸・芝居町。時に、芝居よりも劇的に、華やかに、人知れず演じられた市井の人生模様。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

97
こんなふうに死ねたら本望だろうね。あの世とこの世と、天国と地獄との狭間で見るの夢〜1658年の中村座の初代猿若勘三郎にまつわる話に始まり、7代目團十郎の1849年まで、短編10こ。「かぶき大阿闍梨」も良かったね。市村竹之丞の語りに、蓮っ葉な玉三郎が重なるよ。後書き冒頭「繰り返し、歌舞伎は時の権力から圧力を受けた。近代国家になり、それまでの現代劇から伝統芸能への変革を余儀なくされるまで歌舞伎はただの一度も公の保護を受けられぬままに江戸時代260年を生き延びてきた」コロナなんか、いつか過ぎらあねぇ。2021/02/28

真理そら

23
さやさやと風が通り抜けていくような『かぶき大阿闍梨』『柳は緑、花は紅』がいい。『七代目』の団十郎こと海老蔵はかっこよすぎてイヤミなほどだ。歌舞伎業界の周辺に生きる人たちを丁寧に描く気持ちよい短編集だった。2018/11/08

入江

6
ラジオ文芸館にて「かぶき大阿闍梨」を聴了。ステキな話です。特にラストシーンの臨場感が見事でした。構成が素晴らしい作品です。2015/04/06

こまったまこ

6
とても味わい深い短編集でした。江戸時代の歌舞伎に関わった人たちのお話です。一番良かったのは表題の『七代目』小さな料理屋の主人の目を通した七代目団十郎が粋で格好良いです。芝居町の活気と江戸っ子の粋、そして全編を通して流れる物悲しさが相まって印象深い作品になっていると思います。とても良かったです。2013/10/16

星落秋風五丈原

3
今、歌舞伎の一等席は、一万五千円。お弁当でも頼むものなら、更に 二千円くらいの出費は覚悟しなければならない。 サービスデイの映画が何回行けるやら。あんまり庶民の楽しみとは いえない価格だなぁ、とため息。 でも、もともとの歌舞伎の由来は「傾き(かぶき)」。ひと昔前の言葉で 近いのは「突っ張り、ヤンキー」。 そんな彼等の、ちゃんとした舞台もない所でのパフォーマンスに まず拍手を送り始めたのは、庶民だった。 。2003/08/09

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