内容説明
「ママ、会社行って。わたしは一人で平気…」働く母親を襲った日常の陥穽。いじめ、不登校、暴力、孤独。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
49
しなくてもいい苦痛を自ら求めていっているとしか思えない。何故そんな結論に達する？数歩先の未来はきちんと見えている？そんな疑問が読了しても胸の中にモヤモヤとして残っている。常識から逸脱した者たち、しかし確固たる自分の意思の下で結論付けている行動、結論。ただ読者の身としては何処までも切なくやるせない。何しろ、まともではないのは一人ではないのだから。表題作『げつようびのこども』と『クラインブルー』の2篇収録。狂っている大人たちとそんな大人に庇護されなければ生きられない子供…。どちらがより不幸なのか…一目瞭然だ。2021/11/23
chii
7
妻子ある男の子供を産もうする女と、それを認めた妻、二人の間で「どうするんだ俺？」状態の男。しかし、妻はやっぱり許せなくって狂っちゃう。この３人どうなる～？って昼ドラのようなお話「クラインブルー」と、いい子ちゃんだった娘が不登校になってしまったお話「げつようびのこども」の２つ。げつようびのこどもは、壮絶なお話でした。甘える事も、自分の想いを伝える事も出来ずに、いい子ちゃんでいた美歩ちゃんに涙、両親の想いに涙、これは重たいお話だ～でもラストには光が見えたぁ～よかったぁ～ふっ～（溜息）2010/09/13
よう
6
『クラインブルー』、『げつようびのこども』の2編を収録。どちらも家族をテーマとし、ずっしりと重い雰囲気のまま低調に物語が展開していく。よく扱われるテーマの一つで、そつのない文章だと思うけれど、妙にあっさりとし過ぎていて、内容をすぐに忘れてしまうかもしれない。もちろん題材が持つ意味を踏まえて、創り出した雰囲気だとは思うけれど、削ぎ落とし過ぎてしまった印象がある。また家族を取り巻く他人をもっとうまく使えるのではないだろうか。『げつようびのこども』について、個人的にラストも不満。2012/11/06
そのぼん
6
二つの中編が収録されていました。3人の男女関係、もう片方は親子関係を描いた作品でした。イマイチ感情移入出来なかった気がしますがサクサク読めました。2011/12/21
よしりん
4
『クラインブルー』はアホな大人たちって感じでまったく理解できずおもしろくなかった。表題作の『げつようびのこども』のほうはまだ多少理解できたけどやっぱり大人たちがダメすぎ…終わり方も残念。2014/05/27
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