文学 近見と遠見と―社会主義と文学、その他

文学 近見と遠見と―社会主義と文学、その他

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087742190
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

内容説明

ゲーテとベートーヴェンを巡る歴史的逸話から、現代実験小説にかんする分析までを平易に展開する。文学の側からの人間解放を目指して書き綴った評論集。

目次

ひとこと
言葉と自我―小川国夫、加藤典洋
自殺をめぐる樋口一葉と北村透谷―付、文芸批評家としての透谷
“ソビエト”ということばの死、再生へ
芥川賞の実験小説と文学の条件―自分のなかをのぞきこむ、ということ
『ねじまき鳥…』途中で。前田愛。イヤな論争二つ
かさねて実験小説の問題、その成功した例
漱石を生かす―『彼岸過迄』に即して
ゲーテとベートーヴェンの深い違和―それをめぐるアンドレ・ジッド、ロマン・ローラン、小林秀雄ら
わたしのがわからの平野謙―平野謙についての新刊二冊に触れながら
佐多稲子と昭和文学の基本の問題―長編『歯車』を再読しながら
戦後文学の半世紀、その他
選択可能性の束
自由への渇望
ヴァーツラフ・ハヴェルの静かな衝撃―社会主義の未来と文学
もし中野重治が生きていたら
“茫然”と衝撃と―雷石楡、小熊秀雄、小林秀雄

感想・レビュー

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AR読書記録

1
自分のなかで“文学”を整理するための読書。伊藤整の「街と村」を読んだところでもあり、幻想的、空想的方法による実験小説というものについて、まずちょっと整理された。また、純文学と通俗小説についても。ここメモ。「戦後派が現代文学の前面から離れていらい、純文学がしだいに失っていった社会的な追及、歴史と民衆生活の表現、悪にたいする怒り、倫理的な手さぐり、等のすべてを(略)すべて通俗ないし半通俗と見られた作家たちの手にゆだねて、自らは個人的な人間関係と内面性と個の想念のワクを破り出ることが例外的になってしまった」2014/11/25

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