内容説明
失恋。引越し。このありきたりな行動パターンが、柊子に思いもかけない体験を…。不思議で魅力的なルームメイト、奇怪な同居人。涙と笑いと謎解きの連作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
91
登場人物の癖が濃かった。主人公の柊子は、友人の誘いで銀子という有名人の娘が一人暮らししている家に同居することになる。そこからの揉め事に絡んだ日常生活の推理的展開の物語。友人の夏見の性格がいい。最後、柊子と竜郎とはどうなるのだろう…?2021/04/08
おれんじぺこ♪(16年生)
27
浮き世離れしたお嬢さまの家にひょんなことから居候を始める柊子の話。二人の周りに色んな事が起こる日常ミステリー。二人の共通の友人、夏見のセリフが印象的。続きもあったら面白そう2013/08/15
星落秋風五丈原
21
失恋。引越し。このありきたりな行動パターンが、柊子に思いもかけない体験を…。不思議で魅力的なルームメイト、奇怪な同居人。涙と笑いと謎解きの連作。 2001/04/21
海月
17
日常の謎をモチーフにした連作短編集。タイトルに惹かれて読んでみたけど、表題作以外はクリスマスとは関係なくてちょっと残念。物語によって探偵役が変わるという趣向が面白かったです。これまでに読んだ作品の中では一番温かみを感じるけれど、所々で描かれる悪意にはドキッとさせられました。2013/12/25
深青
16
タイトルがこの時期にピッタリというか、時期的にピッタリ!と思ったので手に取ってみた。若竹さんは苦労人の人を描くのが上手いと思う(笑)主人公の柊子さんは失恋から立ち直るために引っ越しをすることを決意。ちょうどいいタイミングで友人から「同居人を探している友人がいるという話」が。その同居人がまた世間知らずなお嬢様で…。日常の謎やご近所トラブルを下敷きにした謎で、面白かったです。柊子さんが振り回され気味の苦労人なんだよなぁ(笑)2014/12/15