沈黙をあなたに

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087735321
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、
喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。

クリオーリョ音楽の研究者トーニョが出会った、世界で最も美しいギターの音色。そしてその奏者であるラロ青年の夭折。それはリマ近郊でつつましく暮らすトーニョの人生をすっかり変えてしまった。彼について、そしてこの国の音楽について本を書かなくては! 使命感に燃えるトーニョだが、その熱意は様々な人を巻き込んでいき……。
2025年4月に逝去したペルーの巨匠、その最後の小説。

【著者プロフィール】
マリオ・バルガス=リョサ
Mario Vargas Llosa
1936年、ペルーのアレキパに生まれる。20世紀後半の文学を代表する作家のひとり。
1959年に短篇集『ボスたち』でデビュー。初の長篇『都会と犬ども』で注目を浴び、生涯にわたってセルバンテス賞など数々の受賞歴を誇る。2010年にはノーベル文学賞を受賞した。
著書に『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』『フリアとシナリオライター』『世界終末戦争』『密林の語り部』『チボの狂宴』『楽園への道』『ケルト人の夢』『激動の時代』など多数。
2025年4月13日に逝去。本書は著者が生前に刊行した最後の小説となった。

【訳者プロフィール】
柳原孝敦(やなぎはら・たかあつ)
1963年鹿児島県名瀬市(現・奄美市)生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に『ラテンアメリカ主義のレトリック』、(エディマン/新宿書房)、『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)。訳書にアレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳、白水社)、セサル・アイラ『文学会議』(新潮社)、フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(松籟社)など。

【原題】
Le dedico mi silencio



【目次】

内容説明

クリオーリョ音楽の研究者トーニョが出会った、世界で最も美しいギターの音色と、若き天才ギタリストの夭折。それらはリマ近郊でつつましく暮らすトーニョの人生をすっかり変えてしまった。彼について、そしてこの国の音楽について本を書かなくては!使命感に燃えるトーニョだが、その熱意は様々な人を巻き込んでいき…。2025年4月に逝去したペルーの巨匠、その最後の小説。

著者等紹介

バルガス=リョサ,マリオ[バルガスリョサ,マリオ] [Vargas Llosa,Mario]
1936年、ペルーのアレキパに生まれる。20世紀後半の文学を代表する作家のひとり。1959年に短篇集『ボスたち』でデビュー。初の長篇『都会と犬ども』で注目を浴び、生涯にわたってセルバンテス賞など数々の受賞歴を誇る。2010年にはノーベル文学賞を受賞した。2025年4月13日に逝去。本書は著者が生前に刊行した最後の小説となった

柳原孝敦[ヤナギハラタカアツ]
1963年鹿児島県名瀬市(現・奄美市)生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

148
故(2025年4月死去)マリオ・バルガス=リョサの遺作を読みました。本書は、著者の出身国ペルーを舞台にした人間賛歌、遺作に相応しい作品でした。ペルーを含め南米の音楽は哀愁が感じられ、私は大好きです。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/chinmoku/2026/01/28

やいっち

60
「ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。」という出版社の謳い文句は伊達じゃなかった。読ませる。リョサの音楽愛がこれほどとはびっくりである。休日に一気読み。本作品は、「2025年4月に逝去したペルーの巨匠、その最後の小説。」ということで是非にも読みたかった。これまでもリョサの作品はガルシア=マルケス共々かなりの数読んできた。そろそろ改めてリョサ作品の再読も考える。2026/01/27

アーちゃん

51
2025年4月に逝去した著者の遺作。ペルーのクリオーリョ音楽(民族音楽)研究者のトーニョがドゥラン・フローレスの誘いで出かけた演奏会。そこでギター奏者のラロ・モルフィーノを知り天才の演奏に感動するが後日ラロの早すぎる死を知り、彼の本を書くという使命感に燃える。完成した『ラロ・モルフィーノと静かな革命』の章と執筆中のトーニョの章が交互に現れ、特にクリオーリョ音楽のバルス(ワルツ)やカホン(箱型の打楽器)は実際にYouTubeで聴きながら読んだ。ラストは十年後くらいだろうか。何とも言えない読後感で良かった。2026/02/11

塩崎ツトム

20
バルガス=リョサも歴史になりにけり。現実と理想のはざま、個人と社会のはざま、歴史と未来のはざま。音楽はレコードに記録されるようになる前は、奏でられたその場で消えていくものだった。それの歴史をまとめる、さらに奏者について語ると、ついつい多弁になってしまって要点を外す。わが人生に悔いなしと言いたいが、社会というものがある限り後悔を押し付けるし、それを勝手にできる独裁者たちも、別に幸せそうに見えない。ぼくらはしゃべりすぎかもしれない。考えすぎかもしれない。2026/02/21

おだまん

16
死の影がちらほら垣間見える、祖国の音楽と本を称えるリョサの遺作。行ったことはないけどペルーの空気が満ち満ちているのが感じとれます。フォリアが好きなのでクリオーリョ音楽、素晴らしい文化だと常々思っています。2026/02/08

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