アントワネット

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087735161
  • NDC分類 949.33
  • Cコード C0097

出版社内容情報

もし別の治療を試していれば、
もしもっと早く出会っていれば、
もし別の人と結婚すれば、
ぼくたちは幸福だったのだろうか? 

几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だった――子供に恵まれないことをのぞいては。
病院で診察を受けるも原因は不明。時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は少しずつ広がっていく。
不妊治療に臨む夫婦を夫の視点から描く、オランダの実力派による文芸作品。
美しい過去への憧憬が、静かに、確かに、胸を打つ。

【著者プロフィール】
ロベルト・ヴェラーヘン(Robbert Welagen)
1981年、オランダ・ドルトレヒト生まれ。2006年に執筆した初作品で、セレクシース文学新人賞(オランダ大手書店が主催していた文学賞)を受賞した。本書は8作目の小説にあたる。
オランダ文学界の中堅として重要な作家の一人。2009年よりアムステルダムの作家養成専門学校の講師を務めており、現在もユトレヒト郊外の町ザイストの森で執筆活動を行っている。

【訳者プロフィール】
國森由美子(くにもり・ゆみこ)
東京都生まれ。桐朋学園大学を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭。演奏家ディプロマを取得し、音楽活動を続けるかたわら、オランダ語翻訳を手がけるようになる。ライデン在住。
訳書に、ヘラ・S・ハーセ『ウールフ、黒い湖』、ルイ・クペールス『オランダの文豪が見た大正の日本』(以上作品社)がある。

【原題】
Antoinette

内容説明

几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だった―子どもに恵まれないことをのぞいては。原因が不明のまま時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は徐々に広がっていく…。選択できない人生のままならなさを、オランダの実力派が静謐な美しい筆致で綴る。

著者等紹介

ヴェラーヘン,ロベルト[ヴェラーヘン,ロベルト] [Welagen,Robbert]
1981年、オランダ・ドルトレヒト生まれ。2006年に執筆した初作品で、セレクシース文学新人賞(オランダ大手書店が主催していた文学賞)を受賞した。オランダ文学界の中堅として重要な作家の一人。2009年よりアムステルダムの作家養成専門学校の講師を務めており、現在もユトレヒト郊外の町ザイストの森で執筆活動を行っている

國森由美子[クニモリユミコ]
東京都生まれ。桐朋学園大学を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭。演奏家ディプロマを取得し、音楽活動を続けるかたわら、オランダ語翻訳を手がけるようになる。ライデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロリーヌ@ベルばら同盟

67
長い物語ではない。伸びやかなフォントで静かに語られる "ぼく" の独白。中欧の街で、待ち続ける異邦人の "ぼく" の胸に去来する愛しい女性の面影、夏の日の輝き、夢見ていた家族のかたち。"ぼく" が一日を過ごす古代ローマ浴場を模した温泉施設の、地下深くから汲み上げられる熱湯の湯煙を透かし見るように、湯治客らがたてる囁かな水音に耳を澄ますように、読者は少しづつ "ぼく" の待ち人の正体に近づいてゆく。アントワネット。その名の中にある透明な哀しみ。実を結ばなかった愛の結晶。掛け違った想い。呼び戻せぬ過去と未来。2022/04/06

ヘラジカ

65
ありふれた喪失の物語が、ここまで心を動かすとは思いもしなかった。この痛みはいつの時代もどこの国でも普遍的で、それでいて何万回変奏されても表現し尽くすことができないほど多様なのだ。そして大切なのは、この物語は飽くまでも一方的な男性目線で失った配偶者を描いているということ。語り手は、子を成せなかった悲しみよりも愛する者との損なわれた関係性に痛みを感じていて、その哀情のバランス自体が断絶の原因でもある。幸せな人生が”僕ら”ではありえなかったこと、悔悟の念すら意味を為さない広漠とした悲哀を描いた結晶のような作品。2022/01/06

星落秋風五丈原

27
淡々と終わりを回想していく物語2022/01/26

Book Lover Mr.Garakuta

19
【図書館】【速読】:悲しい話だった。夫婦間の亀裂が、重要なテーマ。2022/02/20

アヴォカド

18
全くノーチェックだったのだけれど、國森由美子訳だったので気になって読んだ。2人の心と体が離れていくのが男性主人公の立場で淡々と語られていき、時にはどこでどうしてこうなってしまったのかと同情も覚えるのだが、女性の立場で読むと男性のその淡々としたしつこさにちょっとウンザリもしてくる。これは優しさなのか愛なのか執着なのか。パートナーと生きるとはどういうことなのか。夫婦とは何なのか、子どもを持ちたいと思うことの意味は。ここにあって迫ってくるのは、齟齬。2022/01/11

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