慈しみの女神たち〈上〉

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慈しみの女神たち〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 555p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784087734737
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「わたしは殺人者になろうとしたことなどなかった」
元ナチ親衛隊・将校が東部戦線、スターリングラード攻防戦、ホロコーストについて回想し、綿々と語る。実在人物や史実も多く織り交ぜた長大なフィクションで、世界中で賛否両論を引き起こした作品。

内容説明

筆舌に尽くし難い、恐るべき歴史はいかにして起こったか―わずか38歳の著者が、驚異的な知識と比類ない想像力で挑む。小説の域を超えたリアルさで世界的絶賛を浴びた、ナチ親衛隊将校の物語。2006年ゴンクール賞、アカデミー・フランセーズ文学大賞W受賞。

著者等紹介

リテル,ジョナサン[リテル,ジョナサン][Littell,Jonathan]
1967年ニューヨーク生まれ。アメリカ人の両親とともに幼い頃に渡仏して以来、アメリカとフランスで育つ。文芸作品としては処女作となる『慈しみの女神たち』で、ゴンクール賞とアカデミー・フランセーズ文学大賞をW受賞する快挙を遂げた。執筆活動に入る前は人道救援組織のメンバーとして、ボスニア、チェチェン、アフガニスタン、コンゴなどで活動。現在はスペインで暮らす

菅野昭正[カンノアキマサ]
1930年生まれ。フランス文学者、文芸評論家、東京大学名誉教授

星埜守之[ホシノモリユキ]
1958年生まれ。フランス文学者、東京大学准教授

篠田勝英[シノダカツヒデ]
1948年生まれ。フランス文学者、白百合女子大学教授

有田英也[アリタヒデヤ]
1958年生まれ。フランス文学者、成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

51
ドイツ人で自殺した父を持ち、割礼を施されながら近親相姦関係であった姉と引き離した母を恨んでいる同性愛者のナチ親衛隊将校、マクシミリアン・アウエ。彼が証言を始める前の語りから人間の抱えている、決してたどり着くことのない黒々とした虚無とそれを見てからの人間への絶望と自己正当化に震えながらページを繰る。ユダヤ人を罵る民衆の罵声、瀕死の人と死体を踏みつける感触、死体に寄生する虱、髪を刈られてナチ親衛隊に唇を奪われながら絞首刑にされたパルチザンの娘の眼光の鋭さ。感情も麻痺して思考が停止する。これが戦争、人の悍ましさ2014/08/21

わっぱっぱ

41
【上巻】恐ろしい作品である。ナチスの将校としてホロコーストに関わりながら大戦を生き延びた老紳士アウエが回想する、酸鼻と残虐を極めた非道の数々。当然ながら非難し忌むべきそれらの所業をしかし、読者は奇妙な(不健全な)感情移入でもって見ることになる。知的で内省能力もあり、仕事における自己決定に理性的な合理的基準をもっている彼の人間的魅力を否定できなくなるのだ。反面、彼から“兄弟”と呼びかけられるこの何とも厭な気分。それは人間私の中の非人間性(アウエはそれを人間的と断言する)を認めるおぞましさだ。ここに描か⇒2017/12/31

Vakira

40
またしても読メに感謝。読メで読友さんのレビュー読まなかったら出会えなかった本。行きつけの図書館にはなく都立図書館にリクエスト。やっと手に入る。この題名からラヴストーリー的イメージを想像していたらとんでもない。超ハード。ナチスドイツのホロコースト。大量虐殺されるユダヤ人側からみた話は映画でおなじみだが、ナチス将校側の語りを初めて読んだ。登場人物は実在の人物。ちゃんと本の最後に訳注あり、リアル感がハンパない。ユダヤ人の虐殺は段々精神を壊していく。戦争している方がよっぽどいいという感覚。参りました。2018/04/03

Vakira

37
女性は生命を産み育てる、男は陣地(国)を守るという名目で戦争をし、その生命を断つ。本来守るべき女性、子供の命まで・・・一つの民族を抹消しようとした国家社会主義ドイツ労働者党=ナチス。戦争という人類の矛盾。矛盾といえば主人公の設定も面白い。二卵性双生児でもう一人は女性だ。この双生児の姉を愛してしまう。そして男色家へ。人類というより生物界の矛盾。ホロコーストの悲惨な状況下で性的倒錯。信じられないが、作者はアメリカ人、よくぞここまでナチスの事を調べあげた。下巻の展開どうなる?2018/05/12

syaori

31
「そうとも、わたしはあなたがたと同じだと言っているではないですか!」という叫びに続く元SS将校の回想には、戦争と死が積み重ねられていて言うべき言葉が見つかりません。虐殺されるユダヤ人、軍内部の権力闘争、道端に積み重なる死体。殺されていくユダヤ人に自分の子供や妻の影を見ずにいられない同僚たちや、敵にも味方にも等しく降りかかる暴力と死。そんななかで文学や音楽を愛好する主人公が徐々に、確実に精神を麻痺させ疲弊させていくのが感じられるのが恐ろしく、また彼の家族の物語からも目が離せず、ただただ圧倒されて下巻へ。2016/07/28

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