内容説明
「至急、おまえんちの近くのハドソン川にあるバナーマン島へきてくれ。生死にかかわる問題だからだれにも言わないで…」双子のジン、ジョンとフィリッパのもとに、乱暴者の少年ジン、ディバックから助けを乞うメールが届く。ディバックの隠れ家に赴いた二人は、彼がヘビを操る怪しい男たちに命を狙われていることを知るのだった。一体なぜ?誰が?ディバックが盗み出した絵画に隠された暗号を解読するうちに、彼らはすべての謎の鍵は“カトマンズのコブラキング”にあると考えるのだった。同じ頃、ジョンとフィリッパの親不知を盗みに入ろうとした男達が残した“9匹のコブラ”を手がかりに、双子の叔父、ニムロッドと老ジン、ミスター・ラクシャサスもインドへと向かう。しかし、そこには思わぬ危険が待ち受けているのだった…。ヘビを敬う不気味な教団、邪悪なイブリスの陰謀、“カトマンズのコブラキング”の正体…。幾多の試練を経て成長していく兄妹ジンの、ファンタジックな冒険、完結巻。
著者等紹介
カー,P.B.[カー,P.B.][Kerr,P.B.]
英国の作家。1956年スコットランドのエジンバラ生まれ。バーミンガム大学で法律を学ぶが、法律の道には進まず、広告代理店でコピーライターをつとめる。その後、フィリップ・カーとして1989年に『偽りの街』で鮮烈なデビューを飾り、『砕かれた夜』『ベルリン・レクイエム』(以上、ベルリン三部作)、『殺人探究』『殺人摩天楼』『エサウ』『セカンド・エンジェル』など、ハードボイルド、警察小説、スパイ小説、哲学スリラー、ハイテク・パニック・スリラー、冒険スリラー、冒険SFと、趣向の異なるエンターテインメントを提供する奇才ぶりを発揮して大物作家グループに名を連ねる
小林浩子[コバヤシヒロコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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