内容説明
傑作映画『アリラン』のロケ地を記念して名づけられたアリラン坂。そのシネマ通りに埋められた73本の韓国映画名作ポスターのブロンズ板。それら名画の紹介から近年の日本映画界を席捲する「韓国映画ブーム」をになう新作までをとりあげ、解説した川村湊初の映画評論。
目次
第1章 韓国映画史を歩く
第2章 “韓流”映画を観る(『オールド・ボーイ』と『悪い男』;三十八度線よ、永遠なれ;家族と殺人;青春(映画)とは、何だ!)
第3章 わが愛する監督編(空に星を見あげて―李長鎬;故郷で鯨を捕ろう―〓(ひ)昶浩
なぜ『風の丘を越えて―西便制』は流行ったのか―林権沢
帰りたい、帰れない―イチャンドン
島のカルメギ(鴎)たち―鄭鎮宇)
著者等紹介
川村湊[カワムラミナト]
文芸評論家、法政大学国際文化学部教授。1951年北海道網走市生まれ。法政大学卒。韓国・東亜大学助教授を経て母校で教鞭をとる。「異様なるものをめぐって―徒然草論」で群像新人賞、『南洋・樺太の日本文学』で平林たい子賞、『補陀落(ふだらく)―観音信仰への旅』で伊藤整文学賞受賞。著書多数。現在、野間文芸新人賞、木山捷平文学賞などの選考委員
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