抄訳 フィネガンズ・ウェイク

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  • サイズ A5判/ページ数 676p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784087733983
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

昼の書である『ユリシーズ』に対して夜の夢の書。バラッド『フィネガンの通夜』のリズムに誘われて居酒屋の亭主H・C・イアウィッカーが登場する。ダブリン郊外に店を持つ妻アナ、双子の息子シェムとショーン、娘イシーの一家が織りなす愛情と葛藤の物語、そこから見えてくる全人類の神話と歴史。リフィの流れに人類再生の願望をのせて進む壮大な作品。本書は、原作の約二分の一を訳出、選び出した断章ごとに解説を付して、全体像がわかるようにした。

著者等紹介

ジョイス,ジェイムズ[ジョイス,ジェイムズ][Joyce,James Augustine Aloysius]
1882‐1941。アイルランドのダブリンに生まれる。名門校クロンゴース・ウッド・コレッジに入学するが、家運の傾きで退学を余儀なくされる。1902年、ユニヴァーシティ・コレッジ・ダブリンを卒業。翌々年の6月16日、のちに「ブルームズデー」として世界的に知られる日、西部の町ゴールウェイ出身の女性ノーラと最初のデート、秋には二人で故国を離れる。以後大陸に住み続け、スイスのチューリヒに没した。息子ジョルジオと娘ルチアの二人の子供を持つが、自身の眼病と娘の心の病気に終生苦しんだ。プルーストとともに、シェイクスピアやラブレーに比肩する世界文学の巨匠と目されている二十世紀の代表的な作家

宮田恭子[ミヤタキョウコ]
1934年、石川県に生まれる。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了。元玉川大学教授。1964年、『アイリス・マードック「鐘」試論』によりシェイクスピア賞受賞
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感想・レビュー

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田氏

11
柳瀬訳はヤナセ語だから読めないと思いきや、なんのことはない、ニホン語に訳されたところで読めないのだった。そもそもが神話に宗教に西洋史とあらゆる要素をぐちゃぐちゃに握りつぶして押し込めたようなものだし、執拗なまでの創作単語と詩的表現によってその輪郭も溶けきっている。とはいえ本書がなかったら、ショーンが樽ごと川に落ちて流されるシーンに笑うことも、流れ着いた先で別れを告げ去るところに涙することもできなかったし、なにより通読することが難しかったはず。もしこの小説を「読み」たいのなら、この抄訳は必需品かもしれない。2019/05/27

hiro

8
「フィネガンズ・ウェイク」を柳瀬尚紀で読んだがさっぱり判らず、解説、訳注も多いこの本に切り替える・・・解説によると「ユリシーズ」がダブリンの一日の物語だったのと同様に、この本はフィネガンを主人公とするやはりダブリンの物語だが・・・「ユリシーズ」を"昼"としてこれは"夜"の夢の意識、半意識、無意識がテーマと・・・そして、「ユリシーズ」が各章で異なる様々な文体実験で展開し、そしてその展開がゲームの様でなんともスリリングだったが・・・「フィネガンズ・ウェイク」は言語そのものの実験がジョイスのもくろみとか・・・2019/04/19

ディヴァイン

5
めちゃ読みやすい。いや、読みにくいんだよ…でも柳瀬氏の訳に比べたら、まぁ…日本語だわな。ただ内容理解に用いるならやっぱり宮田氏の訳を尊重しますよ。そりゃ、出だしの『川走(柳瀬)』と『川は流れる(宮田)』では全然後者に重きを置くでしょ。ってかやっぱり『フィネガンズ・ウェイク』の言語空間は原文でなければ味わえないんだろうね(泣)。2009/10/05

monado

2
柳瀬訳の副読本として、抄訳をキリの良いところまで読む→柳瀬訳→ところどころ原文を参照という形で読んだ。ところどころ柳瀬訳が落としている意味や、注釈は大いに参考になったが、この抄訳自体が面白いかといわれると、微妙である。2013/01/20

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