ヴェネツィアの薔薇・ラスキンの愛の物語

ヴェネツィアの薔薇・ラスキンの愛の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 110p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087733570
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0097

内容説明

いつも薔薇になぞらえていた恋人ローズの死に大きな衝撃を受けた19世紀の万能の天才ジョン・ラスキンは、ヴェネツィアの魔力によって、精神的苦悩を癒されてゆく。ヴェネツィアでローズの化身と再会できたからだった…。水の都ヴェネツィアを背景に哀切に語られる、英国ヴィクトリア朝における最も名高い恋物語。

目次

1 失恋、恋の芽生え、再度の失恋
2 一八七六年、ヴェネツィア
3 カルパッチョのおとぎ話
4 クリスマスの物語
5 アックア・アルタ(高潮)

著者等紹介

ロヴリック,ミッシェル[ロヴリック,ミッシェル][Lovric,Michelle]
作家・研究者。Love Letters:An Anthology of Passionはベストセラーに、現在はロンドンとヴェネツィアを往来して著述活動をする

バーリア,ミンマ[バーリア,ミンマ][Balia,Mimma]
ヴェネツィア在住の美術教師、『ヴェネツィアの薔薇・ラスキンの愛の物語』が処女作

富士川義之[フジカワヨシユキ]
1938年生れ。東京大学文学部教授を経て、現在、駒沢大学文学部教授。イギリス近現代文学専攻、東京大学大学院博士課程満期退学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

4
ラスキンはヴェネツィアで聖女を主人公にした連作を見て、その運命にローズと の共通点を見い出し、絵にはローズの面影を見い出す。成就した恋より、破れた恋に、 人はより思いを残すものだから、抜け出るきっかけを持たない人は 不幸だ。しかしラスキンにはそのきっかけがあった。良かった。 ヴェネツィアは仮面舞踏会が開かれる不思議な雰囲気を持った街。 だからこそ、こんな偶然が起きても不思議ではない気がする。 ボリュームもそんなにないので、きっと読みやすいでしょう。2006/05/01

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