内容説明
ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で行われた民族浄化、それにともなう虐殺・拷問を裁く表題作をはじめ、ロンドン警視庁から特命を受けたベテラン刑事が、民間機で金塊強奪犯を護送するさなか、狂信的なテロ組織にハイジャックされる「手錠」、深夜の南フランスの国道で、元傭兵のクリーシィが傷だらけの美女に出会い、一夜をともにする「愛馬グラディエーター」など、冒険小説の巨匠クィネルの魅力が凝縮された初の短編集。全7編を収録。世界に先駆けて、日本から刊行。
著者等紹介
クィネル,A.J.[Quinnell,A.J.]
正体不明の匿名作家として、1980年に『燃える男』でデビュー。『メッカを撃て』『スナップ・ショット』(いずれも集英社文庫)など、次々と衝撃的な作品を発表し、一躍冒険小説界のヒーローとなる。取材の自由を確保するために、年齢、性別、国籍など、すべて不明であったが、99年『トレイル・オブ・ティアズ』(集英社)の発表を機に、正体を明らかにした。国籍はイギリス。1940年にローデシア(現ジンバブエ)で生まれ、幼少期をアフリカのタンザニアで過ごす。イギリスで教育を受けた後、スイスや香港で貿易商として活躍し、世界中を渡り歩く。それからは作家活動に専念。現在は、地中海にあるゴゾ島で執筆を続けている
大熊栄[オオクマサカエ]
1944年埼玉県生まれ。翻訳家。筑波大学教授。A.J.クィネルの全作品を訳しているほか、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ『ナインスゲート』、ジェイムズ・ヘリオット『生きるものたちよ』、マーティン・エイミス『サクセス』『時の矢』など、訳書多数
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