地獄の静かな夜

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087733464
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で行われた民族浄化、それにともなう虐殺・拷問を裁く表題作をはじめ、ロンドン警視庁から特命を受けたベテラン刑事が、民間機で金塊強奪犯を護送するさなか、狂信的なテロ組織にハイジャックされる「手錠」、深夜の南フランスの国道で、元傭兵のクリーシィが傷だらけの美女に出会い、一夜をともにする「愛馬グラディエーター」など、冒険小説の巨匠クィネルの魅力が凝縮された初の短編集。全7編を収録。世界に先駆けて、日本から刊行。

著者等紹介

クィネル,A.J.[Quinnell,A.J.]
正体不明の匿名作家として、1980年に『燃える男』でデビュー。『メッカを撃て』『スナップ・ショット』(いずれも集英社文庫)など、次々と衝撃的な作品を発表し、一躍冒険小説界のヒーローとなる。取材の自由を確保するために、年齢、性別、国籍など、すべて不明であったが、99年『トレイル・オブ・ティアズ』(集英社)の発表を機に、正体を明らかにした。国籍はイギリス。1940年にローデシア(現ジンバブエ)で生まれ、幼少期をアフリカのタンザニアで過ごす。イギリスで教育を受けた後、スイスや香港で貿易商として活躍し、世界中を渡り歩く。それからは作家活動に専念。現在は、地中海にあるゴゾ島で執筆を続けている

大熊栄[オオクマサカエ]
1944年埼玉県生まれ。翻訳家。筑波大学教授。A.J.クィネルの全作品を訳しているほか、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ『ナインスゲート』、ジェイムズ・ヘリオット『生きるものたちよ』、マーティン・エイミス『サクセス』『時の矢』など、訳書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cinejazz

10
正体不明の匿名作家 A.J.クィネルの7篇の短編小説です。 ロンドン警視庁の特命刑事が金塊強奪犯を民間機で護送するさなか、狂信的テロ組織にハイジャックされる『手錠』、元傭兵クリ-シィが暴行された美女を救う『愛馬グラディエーター』、ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦下での虐殺・拷問を裁く表題作の3篇が、男の哀愁を漂わせた印象に残る作品でした。2021/09/27

タミイ

6
高校時代「ヴァチカンからの暗殺者」に一読み惚れ?してクィネル(と大熊榮氏の黄金組!)にハマり長編をほぼ読破して約20年。今になり短編集があると知った。旅列車の恋や驚きの宇宙実験など、所謂クィネル的世界と全く違う短編も面白いのに感嘆。昔クィネルに夢中になった理由を改めて再認識した。派手な戦いや荒れた紛争地帯、緻密な諜報戦だけでなく、その奥底にある深い愛や人情(と表裏一体の憎しみと復讐)こそがクィネルの魅力!クリーシィ登場の一編も良いが、一番印象深いのは表題作「地獄の静かな夜」。こんな復讐方法があるなんて…!2016/04/13

tai65

3
星5つ2017/01/16

まるまり亀

2
近々にクイネル氏の地元、地中海の小国マルタ共和国に行きます。彼が亡くなったことを知りちょっと残念・・2009/06/09

バチスカーフ

1
ひさびさのクリーシィ・シリーズ。多少のマンネリはあるものの相変わらず面白い。登場人物たちが年老いてきたことも、単なる娯楽モノに無い魅力。タイトルの「地獄」は、もういらないのでは。2008/06/23

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