内容説明
「米国料理学院でシェフになる」それは料理人を目指す者のあこがれ。全米最大、最も有名で影響力のある料理学校CIA。教師陣は100人以上、国籍は21ヵ国に及ぶ。ここを取材したジャーナリストが「本物」のシェフになってしまうまでをユニークな教師、学生の「格闘」を通し、人間味たっぷりに描くノンフィクション。
目次
第1部 調理技術(「秘密を教えてやるよ」;ルーティーン ほか)
第2部 基本コースのキッチン(温かい料理入門;焦げた根菜チップス ほか)
第3部 食を守る者たち(ガルドマンジェ;実技試験 ほか)
第4部 二年め(限界温度;セントアンドルーズ・カフェ ほか)
第5部 バウンティ(完璧さの舞台;アメリカンバウンティ・レストラン ほか)
著者等紹介
渡辺葉[ワタナベヨウ]
東京生まれ。慶応義塾大学英文科卒業の後、UC Santa Cruz留学。現在はニューヨークに在住し、翻訳業のかたわら舞台女優としても活躍。作家椎名誠氏・渡辺一枝氏の長女。著書に『おさかなマンハッタンをゆく』(日経ホーム出版社)、訳書にJ・トス『モグラびと』M・ファロー『ミア・ファロー自伝』(集英社刊)
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感想・レビュー
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なにょう
7
米国料理学院の秘密…全米一つまり世界最高の料理学校に入学したライターである著者の体験談。二年にわたる料理学校での軌跡。「美食入門」から始まる数週間の座学の授業を経て、「調理技術」へ。「調理技術」で始まる調理の実技。そして「魚のクラス」「温かい料理部門」「パントリー」「イクスターンシップ(外部の飲食店での実習)」それから学校付属のレストランでの実習… 2015/04/15
アカツキ
1
CIA(米国料理学院)に入学した体験や、教師陣へのインタビューを書いたノンフィクション。登場人物がみんな個性的だし、著者がライターから料理人へと変化していく姿が楽しい。情熱に満ちた世界にわくわくした。2016/09/14