内容説明
世界中の人に愛された名獣医からの最後の贈り物。どんな時にもそばにいてくれる犬たちの心暖まる10の物語。
目次
1 トリッキー・ウー、クラッカードッグになる
2 プリンスとベッドの上の聖句
3 サムは車好き、ジョックは車がライバル
4 トリッキー・ウーと医学の勝利
5 ジェイク、乳母車で町へ
6 ジップがたった一度吠えた時
7 ロイの大変身
8 トリッキー・ウーは味にうるさい
9 ハーマンのハッピーエンド
10 ブランディはごみ箱が好き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayoko
58
始めて読んだ獣医師ヘリオット先生のお話。 ヨークシャーの風景がすーっと目に浮かぶ感じが素敵だったしヘリオット先生の犬と飼い主さんへの優しさに読んでいて気持ち良かった。犬の心の広さと言うか、健気さにまたやられてしまった。是非他のシリーズも読んでみよう♪2019/04/14
Rin
45
【図書館】ジェイムズ・ヘリオット作品は初めて。ヨークシャーの壮大で美しい自然の風景が目に浮かぶよう。それに合わせて可愛らしく、凛々しく、愛嬌のある犬たちのイラストがあり、ついつい眺めてしまう。そして自然にか困れた土地で人間の家族として暮らす犬たち。血統書つきだけでなく雑種も、すべての犬が幸福に暮らせていける。その結末にほっとする。犬と別れる人間もいるけれど強い愛情が感じられる。ひたむきに人間を愛して信じてくれる友人。彼らのために奮闘するヘリオット先生。彼の作品をこれから、少しずつ読んでいきたいです。2017/11/24
ぱせり
10
素晴らしいヨークシャーの風景。ヘリオット先生の動物たちへの愛情、動物の傍らにいる人々への共感が、伝わってきます。自然への畏敬の心を信頼する。車と競争する犬の話、一度だけ吠えた犬の話などが印象的。2013/03/18
アッキ@道央民
3
図書館で見つけて借りてきました。読了。 犬好きにはたまらない一冊。ボーダー・コリーを飼っているので自分の飼っている犬種が登場するお話しは特に印象に残りました。作者の獣医師としての経験や見聞きした事を参考にした話のせいか治療を通じた飼い主さんとのエピソードなども面白く読み始めると止まりませんでした。 飼い主と犬の数だけいろんなドラマがある。読んでいる傍らで気持ち良さそうに寝ている愛犬がいつにもましていとおしく感じました♪2013/02/18
しば丸
3
「あのこたちは私の所に来てくれるかしら?」死期が迫った女性の問いかけに、獣医は静かに答える「あなたがどこへ行こうと、この動物たちはあなたの後をついて行く」――動物ものだからと覚悟していた『登場犬の死』がほとんどないので、『死ぬ場面は読みたくない』人でも安心して読めます。一話だけ死に触れる話があるけれど、飼い主としてむしろ心安らぐ結末かと思われます。犬好きで、犬を飼った事のある人なら何度もうんうんと頷いてしまう言葉がたくさん。是非犬好きさんに読んで欲しい。そしてトリッキーの飼い主について語り合いたい2011/08/23
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