内容説明
1974年10月、アメリカ文壇の鬼才ノーマン・メイラーは、世界ヘビー級チャンピオン、ジョージ・フォアマンとあのモハメッド・アリとのタイトルマッチにわくアフリカ、ザイール共和国(当時)に乗り込んだ。この『ザ・ファイト』は、メイラーが最も知りつくしているスポーツと、その力と力の勝負をめぐる人間の祭典を描いて、まさに最高の洞察力を示した。
目次
第1部 死者の渇き(天界からのプリンス;ろくでなしの地;百万長者;チャンピオン群像;倒される男 ほか)
第2部 アフリカの魂(魔術の効用;護送車部隊;更衣室にて;リードパンチは右;激闘はつづく ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
45
「裸者と死者」のメイラーはノンフィクションも手がけている。これがその代表作。訳者は生島治郎。1974年、ザイール(旧コンゴ)キンシャサで行われたモハメド・アリとジョージ・フォアマンの死闘のルポ。両陣営に取材をしている。ヘビー級チャンピオンアリはベトナム戦への徴兵忌避でチャンピオンベルトを剥奪されて約四年がすぎていた。すでに32歳のアリはチャンピオンのフォアマンに挑戦する。アリの復帰戦は敗北し油ののり切ったフォアマンに太刀打ち出来ないといわれていた。名前だけ知っていた本で図書館でようやく借りて読む。さすが。2016/05/02
葛
2
1997年10月30日第1刷発行 著者:ノーマン・メイラー 訳者:生島治郎 編集:株式会社綜合社 発行者:小島民雄 発行所:株式会社集英社 印刷所:中央精版印刷株式会社 錦明印刷株式会社 製本所:中央精版印刷株式会社 定価:本体2800円+税2020/10/27
Satoru Yonekura
1
「ザ・ファイト」ノーマン・メイラー 『キンシャサの奇跡』、1974年10月30日にザイール(現コンゴ)の首都キンシャサで行われた、WBA・WBC世界統一ヘビー級王座のジョージ・フォアマンに、全盛期を過ぎたと見られていたモハメド・アリが挑み、見事復活勝利を遂げたタイトルマッチ。それを事前合宿段階から主にアリ側について取材されプレイボーイ誌に連載されたルポの翻訳版だとのことです。 先輩からルポものの傑作を幾つか薦めて頂いた中の一冊なのですが、これもまた独特でした。2016/08/28
show-suck
1
面白かったけど、文章が読みにくかった。
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- 和書
- 黒岩涙香集 ちくま文庫