内容説明
情報公開法により発掘した当時の当局資料、初めてインタビューに応じたカポネの甥による驚くべき事実、かつての隣人達の証言…を元に、禁酒法取締官だった長兄と対比させながら、希代のギャングの素顔とその一生を克明に描いたカポネ評伝の決定版!そして、同時に、1920年代、30年代の激動するアメリカ社会をも活写した圧倒的ノンフィクション。
目次
第1章 カンパニリスモ
第2章 東と西が接するところ
第3章 汝は死を覚悟せよ
第4章 逃亡の地、ラウンド・レイク
第5章 アル・カポネの帰還
第6章 ジャズ・エイジ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タケゾウ
1
アル・カボネの生涯を、 ニューヨーク(生誕から勃興まで)と、 シカゴ編(衰退期から収監まで)に分けたシリーズ。 ニューヨーク編では、カポネがいかにしてギャング界のトップへと上り詰めたかが描かれている。2023/11/05
蝉、ミーン ミーン 眠ス
1
これまでに目にしてきた映画やドラマの中のギャングスター アル・カポネとは違う一人の人間としてのアル・カポネの姿がここには克明に描かれていた。2018/11/07
橘未定
1
カポネの伝記。当時のアメリカ社会に於ける、イタリア人差別の中、カポネがどうやってのし上がっていったのかが克明に記されている。脚色はほとんど無く、関係者への取材と新聞などの資料をもとに書かれていて、カポネの真の実像に迫っている。訳者の後書きにもあるように、カポネの伝記決定版と言える出来。2009/11/16