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内容説明
コーリャの微笑みは、愛の贈り物。東欧革命前夜、美しい古都プラハの四季を背景に、初老のチェロ奏者と5歳になるロシア人の男の子コーリャの心の交流を描いて、温かい感動を呼び起こす…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
20
97年頃、映画の方を見ました。懐かしいなと思い読んでみたのですが…。個人的に映画の方が良かったな…2016/09/24
relaxopenenjoy
1
最近不定期的に読んでいる、チェコ文学。本書は中年の主人公と5歳のコーリャが徐々に距離を縮めていく様子に心が温まる。後半は先が気になって一気読み。最後はほろり。チェコ文学お得意(?)の独特のウィットやひねりもある。解説にもあるが、チェコの近現代史と物語の時代背景を理解すると、また本書の味わいも一層深まるであろう。東欧メモ:トラバント、ユノ・バター、人形劇など。2018/02/26
ありさと
0
共産党統治下のチェコ、弟の亡命が遠因でオーケストラを辞め葬儀場での仕事を梯子する初老のチェリストが、ひょんなことからロシア人の五歳の男の子コーリャを預かることになる。全編とても映像的で鮮やかだなあと思ったら、元々映画のシナリオを小説化したものなのだった。主人公のロウカは好色でちょっと諦めた感じの普通のおっさんなのだが、コーリャにどんどん情が湧いてしまうあたりすごく良いやつ。東欧革命を背景にしているものの、深刻な感じは薄めてユーモアに満たされている。コーリャも可愛いし、楽しく読めた。映画も観たいなー。2015/01/26
小太郎
0
何か意味がよく分からなかったなあ2014/06/12
コオロ
0
ちょいワルおやじが仕方なく子どもの面倒を見るうちに父性に目覚めていく、良質なおっさん文学。先に訳者のエッセイを読んでいたので、時代背景と舞台設定をすんなり飲み込めた。裏で進んでいたビロード革命のように、「行儀よく、荒々しくなく、控え目で、押しつけがましくなく」物語が進行する。流れに身を任せて、時には逆らってみても「こういうことになっちゃったね」で済ませる台詞が、何か良いと思った。2022/05/12