内容説明
気まぐれだけど、愛情深い猫たちの心暖まる１０の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ｒｉｎ
48
【図書館】お亡くなりになられたヘリオット先生最後の作品。彼が関わった様々な猫たち。家猫だけでなく、ヨークシャーの広大な地にのびのびと生きる山猫まで。個人的には生き物に好かれる彼に、なかなか心を許さなかった「オリーとジニー」がお気に入り。彼を猫の駆け引き、好意が裏目に出て傷つきながらも猫に惹かれる。数年に渡る家族とも思える生活と別れに繰返し読んでいた。他の物語も魅力溢れるが最後のバスター物語も山猫と人の絆、奇跡を信じたくなる。私ももっと生き物に寄り添いたい。悲しくても笑って動物たちと暮らしていきたいです。2018/02/28
たまきら
33
何度読んでもまた読みたくなる。ヘリオット先生のおはなしから猫だけを抜粋した、ネコ好きにはたまらない珠玉の一冊です。猫と共に仕事を楽しむお菓子屋さんのご主人。人が大好きで、集まりごとにはどうしても顔を出さずにいられないオスカー。引退後猫まみれの生活をしている奥様と忍耐強い夫、そこに登場した悪魔の申し子のようなボリス。もうページ数すら暗記してしまうぐらい読んでいるのに、何度読んでも同じところで笑って、同じところでホロリ。2019/08/13
やどかり
20
どの物語も、どうなっちゃうの⁈というハプニングや小さな事件があり、先が気になってしまう短編集。それが全て猫の話なのだから、猫好きとしてはたまらない。特に「オリーとジニー」の展開を追うのがおもしろかった。猫のアイドルだと自惚れていたヘリオット先生が悔しそうなのが、また笑える。「バスター」のデビーには感動したし、どの物語もヘリオット先生の愛情ある診療と猫を取り巻く人たちの温かさに満ちていた。挿絵もきれいで、猫が可愛らしくてたまらない。2015/04/01
寧々子
16
ヘリオット先生の動物たちに注ぐ愛情が伝わってくる猫をめぐるエピソードには、猫と共に暮らす人々の猫に対する愛情もしっかりと伝わってきます♡ 登場する猫たちは様々な魅力がありました♪ 店主の接客に参加しているような猫、集まりが大好きな猫、猫好きの先生を怯ませる凶暴な猫、野生を貫く猫、豚が好きな猫などに楽しませてもらいました♪ 微笑ましかったり、驚かされたり、可笑しかったり♪ 切なかったり哀しかったりして目が潤んでしまう場合もあったけど・・・ 表紙と挿絵を描いたレズリー・ホームズさんの絵が素晴らしかった♪2016/02/10
扉のこちら側
14
ﾍﾘｵｯﾄ先生の遺作。ｵｽｶｰ、ｵﾘｰとｼﾞﾆｰ…胸があったかくなる猫たちがたくさん。未読の猫好きな人、読まなきゃもったいよと教えてあげたい。2012/06/07
