ホワイト・ノイズ

ホワイト・ノイズ

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087731699
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

アメリカの大学町で、ヒトラー学科を教える大学教授は、なぜピストルを手に殺人にむかったか。本書は、アメリカの全知識人を震撼とさせ、同時に、大感動をまき起こした。日常生活の不安を描きながら、それを崇高な芸術作品にまで高めたと評価され、1985年度全米図書賞を受賞。これは地球の終末の地に住む、現代アメリカ作家だけが書くことのできた信じられないようなすばらしい小説である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

122
核や化学物質への絶望感、疑わずに多用することへの恐怖が溢れている。いい意味でも悪い意味でも、まさにアメリカ的な作品だと思う。SFとして読むのだろうが、そこに遊びがない。シニカルに批判するというより絶望感をどう表現しようかという負の感情を強く受け取った。セックスというのは、生に繫がるものであるが、生から離れていけば、破壊につながるものの一つとなるのだろうか。このような問題提起をする人は必要だが、その閉塞感に読むのが苦しくなる。2017/02/19

ヘラジカ

29
確かに読み始めは、アメリカの一般家庭を誇張した家族小説という印象を受ける。しかし読み進めるにつれ、巧みに織り込まれた物語の主題ともいうべきものが徐々に浮かび上がった。デリーロは、日常生活の裏で大きな存在感を放ちながらも強いて黙殺されようとしているセックスと死に対する意識と不安を、ダイナミックかつ繊細に描いたのだ。高層ビルから靄のかかった街並みを眺めるような、或いは近くに寄りすぎたせいでその巨大さに気づけなかったという感覚。首をめぐらし目を凝らして見てやっと全貌を捉えることが出来る、そんな途轍もない作品だ。2016/01/25

ドン•マルロー

16
現代社会がはらむさまざまな要素やテーマをごった煮にしてできあがったものをさらにミキサーにぶち込んで粉々にする。すでに原型をとどめていないそれらを(理由はわからないがそのカオスな粘着性のある粉は褐色ではなく骨のような白である)ブラウン管に、街路に、群集に、無用な情報を羅列する吊り広告に、大量消費の時代の祭壇であるゴミ捨場にぶちまける、そんなイメージの作品である。ホワイト・ノイズ、それは死の通奏低音のごとき協奏曲であり、葬儀に参列したものたちが各々の玄関をくぐる前にまく清め塩のようなものだ。2018/12/16

tera

12
死と死への恐怖がテーマとなり、ヒトラーの研究を専門としながらドイツ語が全くできない主人公に、死に至る化学物質が襲いかかる。途中まではとんでもない傑作だと思い胸踊ったがちょと期待とは違う方に話が進んでしまった。本書が書かれた80年代半ばというとベトナム戦争はとっくに終わり、湾岸戦争に突入する前でアメリカが直接の戦争を行っていなかった時期だ。死をテーマにしながらもう一つ切迫したものが感じられなかったのはそのせいかもしれない。また、随所に日本への言及があり、当時の日本の経済的な強さを感じた。2017/02/10

秋良

11
【G1000】死への恐怖、微妙に噛み合わない会話、ひと昔前であろう大量消費社会のアメリカ。タフに見せながら死に怯え、信仰心は薄れても宗教を捨て去れないなど、もしかして主人公グラドニーの属するような白人の中〜上流家庭に刺さる内容なのかなあと思う。日本人の私が読んでも、これもある意味アメリカのステレオタイプなのか……?という疑問が付きまとい、急に「人を殺せばその分、自分の寿命が延びる説」が出てきてやっぱUFOがくる国は違うな!としか言いようがなかった。2021/11/15

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