内容説明
カーヴァーとならぶアイドルであり、フォークナー賞受賞の南部作家の代表作。南部の田舎町に住むベトナム戦争帰りの医師の愛の遍歴と、彼をとりまく孤独な人びとの姿を詩的に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
1
ここあたりのアメリカ作家を追ってみたいと思い借りてみた。分量的に中編。アメリカホラ話を前衛的な手法でやっている感じ。ベトナム戦争と南北戦争と日常生活の時空を主人公は行き来する。話の筋はそれらしいものが語られるだけ。グロテスクでコミカルでお下劣な「西瓜糖の日々」という印象がある。まあ訳者が同じという先入観もあるが。2012/08/31
Megan
0
「人間の存在には過去がぎっしりと詰まっていて、未来なんかない」2010/12/22
志ん魚
0
放蕩医師のブラック・ユーモアに満ちた徒然語り。中編程度のボリュームですが、サイテーでサイコーの言葉を通してアメリカと南部人の悲喜こもごもを描き出す、ハナのエッセンスが詰まってました。本書の著者紹介によると、ハナは「アメリカではレイモンド・カーヴァーと同じく、作家たちからアイドル視されている」とのこと。ほんとかなあ(笑)。。。2009/10/05
ジョー
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藤本さん訳なので読んでみた。レイとその周囲、過去のストーリーが詩的に語られる。おおむね話としては暗いが、語りにより悲壮感が消される。2024/04/04
yt
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レスはつらい。「ここでなんか殺しておかなきゃ、女房を殺すはめになるんだ」2021/06/30