ビラヴド―愛されし者〈上〉

ビラヴド―愛されし者〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087731200
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

『ビラヴド』―忽然と現れた娘は名のった。逃亡奴隷のセスが、“愛されし者”との願いをこめて、自分が殺した娘のために彫ってもらった墓標と同じだった。壮大なスケールで描く愛と告白の物語。ピュリッツアー賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

271
トニ・モリスンは初読。リアリズム小説だとばかり思っていたが、本編は少なくても小説作法の上からはそうではない。幼くして亡くなった女の子の幽霊が小説の核となっているのである。南北戦争後の黒人たちを描くことに主眼が据えられたであろう本書にとって、このことの効果は上巻ではまだ不明だ。物語の時は1873年。南北戦争が終わったとはいえ、黒人たちに人権は全くなかった。逃亡奴隷は「狩られる」対象であり、容赦なく殺された。そもそも彼らは依然として売り買いの対象だったのだ。オハイオ川が持つ、歴史的な意味を痛感させる小説だ。2015/11/30

Shintaro

54
難航した。マジックリアリズムを彷彿とさせる作風でもあるのだが、黒人の被った仕打ちが僕の想像力の限界を超えていたため、なかなか入り込めなかった。読書時間が激減したのも敗因の一つである。モリソンが本書を著したのは1988年、丁度ボブ・グリーンなんかを読んでいた頃だが、つい最近とも言える。黒人が簡単に吊るされる時代、生まれた子供も既に所有されている時代。南北戦争を経て、公民権運動、キング牧師の時代を経て、ようやく本書が生まれるのに十分な時間が醸成された。アメリカでは今、黒人が能力を発揮できているのだろうか。下へ2016/04/30

giraffer SACHIヽ(*^^*)ノ少しずつですが毎日読んでます!

25
小部屋でコツコツ読書。登場人物それぞれのエピソードが頭の中をグルグルして、まだまとまっていません。これから下巻でどうなっていくのか、とても気になります。やっと、下巻にブックカバーとして<グラシンペーパーとマスキングテープを装着>できたので、続きが読めます\( 'ω')/2016/09/28

よもぎ

5
あったことを信じられなくなる日は、年月が経つにつれ絶対に訪れる。写真や映像で記録は残せても記憶には響かない。フィクションの力を信じたくなる作品。恐ろしい話と美しいエピソードが不思議に共存している。開花前線とともに北をめざすポールDの話が好き。2016/02/02

がんぞ

3
南北戦争直後、放浪してくる黒人はみな「何か」の伝手を頼っていた。BELOVEDとしか名乗らない少女に、セスは赤んぼの幽霊が生まれ変わって現れたかと思い当たった。彼女の過去に的確な質問をし、凄惨過ぎて忘れていた記憶を再現してゆく。彼女の男も47人が鎖で数珠繋ぎに鉄の箱に入れられ洪水で満水という状況から脱走し124番地に帰ってくる。父祖の文化は失われ、白人支配にカウンターとするのは「死者の声」であるらしい。「言葉がわかる家畜」である黒人のあまりに悲惨な設定に怖気をふるうが、フォークロワみたいな感じで、読ませる2015/07/09

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