宙(ソラ)の家

宙(ソラ)の家

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087728828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

6
11階のマンションの部屋・・・地面から遠い分、みんな不安定そうな心をもっている気がする。祖母の死で生きていることについて考え始めたのか・・・きっと何か掴むことができると思うんだけど、まどろっこしい雛子の心。どうしたいんだよ・・・と本の中に飛び込んで肩を揺すぶりたくなることも度々。新学期が始まり「起きようとしていたところ」という言葉を呟いたのは・・・何かに正面から向き合う準備ができたってことかな。2009/09/27

星落秋風五丈原

3
第15回すばる文学賞候補作である表題作と、その続編『空気』が収録された、著者初の短編集。共通テーマ「喪失」はこの初短編集から登場するが、近作で融合している二つのテーマ「喪失」と「再生」は、二作品に分離されている。表題作では、祖母の中で進行する記憶の喪失と、それによって起こる家族間のコミュニケーションの喪失。表題作では二つの「喪失」と、それによって変容して行く家族の様子が描かれる。文章が硬く、持って回ったような言い回しが散見されるが、悲しみを静かに受け入れる主人公や、静かな雰囲気は変らない。2006/06/08

kinshirinshi

2
「遠い昔のような気がする。夕方という言葉に掬いとられて永遠まで飛んでいってしまった風景のような気がする」ーー平凡で、ほんの少し不安定な女子高校生・雛子が主人公の中編二編。『宙の家』は、ある日突然、意思疎通ができなくなった祖母をめぐる雛子の家族の話。『空気』はその祖母の死後、夏休みをずっと眠って過ごす雛子が、ある人物との出会いを通して、少しだけ前を見つめる話。ひたすら眠りに安逸を求める雛子の姿は、吉本ばななさんの『白河夜船』のヒロインを連想させる。2020/05/07

ドラコ

1
目の前の命2015/10/24

ヒメヒメ

1
2014/01/28

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