内容説明
目からうろこ以前、うろこ以後。現実的な年上のひと、超ワガママな可愛い恋人、そして彼女の新しいママ。ぼくが積む、愛と人生のレッスン。７つのフレイバー・ストーリー。おいしい短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ２１
13
田辺さんの作品、何故かこれまで長く手にするのを避けてきたような気がします^^;どうもイメージ的にコテコテの大阪のオバチャン臭がするような気がして…いや～、読まず嫌いはアカンですね！！ 「ジョゼ虎」も傑作だけど、今作の7本の短篇、どれも爽快!! なおかつ、じんわりと胸に染みこみました♪ 90年代の作品ばかりなのに、ちっとも古臭く感じないのは、普遍的な女性の可愛さやしたたかさをシッカリと描いてるからかも？ グチャグチャと思い悩まず「花火を揚げよう」やないですか～（爆）2014/12/22
てる
3
時々無性に読みたくなる田辺聖子。昔読んだ時よりもいい大人になった今の方がずっと面白いし共感できる部分も多い。40間近の女性も、60が見えてきた男性も、みんなあっけらかんと生きてる様子が清々しい。2010/09/30
tanakaai
2
田辺聖子さんの短編集。おもしろい。主人公たちが活き活き。この強さと可愛さは、ハイミス(結構な歳になっても結婚してない女性)の希望の光じゃないだろうか。今の時代にマッチしてる気がする。田辺聖子さんがすごいのは「ジョゼと虎と魚たち」だけじゃないです。2014/06/01
頼ママ
2
やっぱりオモロイわあ，田辺聖子サン。ちょっと古い日本語と当り前のように書かれている大阪弁，プラス深い人間洞察でグングン読ませてくれます。適度な軽さもいいのよね。「ぬるっ」に出てくる市田サン，男性だけれどその感性には共感するものが多々ありました。確かにオバサンになったらぬるっとしてくるかも知れないけれど，それは当り前のことじゃあないでしょうか。自分だってオジサンなんだし、ね，市田サン。2014/04/12
みけ
1
金魚のうろこ／見さかいもなく／魚座少年／ぬるっ／やさしくしないで／カクテルのチェリーの味は／愛のそば2014/11/29
