内容説明
ニューヨークへの季節亡命、「昭和」の終焉、ベルリンの壁の崩壊、湾岸戦争、ソ連の解体―。世界史的転換の渦に呑まれて、都市の書物をさすらい、絶えず越境しつつ自ら変容を遂げようとする若き作家の、旅とエクリチュールの軌跡。
目次
プロローグ せっかちな自伝
模造人間の歌月記
時には親のない子のように
エイズ 偉大な教師
人間を魅きこむ経済の魔力
移民になるための初級レッスン
測量
中心と不在のあいだ
稽古場で思いついたこと
湾岸戦争を読む
第三次世界大戦の時代
エピローグ ぼくはかくかくしかじかの者であるから誤解するな〔ほか〕



