葦と百合

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葦と百合

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  • サイズ B6判/ページ数 421p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087728149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ブナの原生林奥深く、物語の発生する気配がある。ひとつの謎の種子が虚構の大地に舞い降りる。近代小説のあらゆる夢をはらんだその種子は発芽し、やがて錯綜し繁茂する浪漫の森林となる。水底に沈む谷間の村。消えたコミューン。伝説のキリシタン集落。失踪した青春の恋人。茸毒の幻覚作用。予期せぬ殺人事件。謎を追う者は、物語の放つ霊気を膚に感じ、遠い音楽を耳に聴きながら、いつしか深い森に迷い込む。リアルな認識と知性の証である葦の森。遙かな憧憬の象徴である百合の森。その中心の場所、最も緑の闇の濃い処、夢の密かに生まれる場所に彼が到達するとき、永遠に女性的なるものが光のなかに姿を顕にし、すべての虚構の秘密が解き明かされるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんまいシリル

8
オジサンのグダグダな会話がずっと続くと侮っていたら、すごいミステリーだった。キノコで幻覚あたりから、手に汗握る展開。幻想なのか真実なのか、そして時間も錯誤し、面白い。読んでいる間は面白いが、読み終えて大混乱。うん。正にミステリーだ。2017/03/20

オーウェン

6
自然と共生を求める葦の会に失踪した人間を探すため、乗り込んだ式根。 だがそこは荒廃しており、消えた人間と殺害された人間が出てしまう。 ミステリだけど、次第に夢や幻想という世界観が露わになっていく。 メタフィクションのような展開もあるし、明確に事件の詳細も把握は難しい。 正しいかどうかをはっきりさせるような結末ではないので、奥泉さんの初期の作風は今とは違うことを実感。2020/08/16

Tonex

2
奥泉光2冊目。メタ小説とは聞いていたが、こういう結末になるとは思わなかった。しかし、この手の変化球小説は二度と同じ手が使えない。作者がこの後どのような作品を書いたのか、どんな手で読者を驚かせてくれるのか、読むのが楽しみ。2014/07/14

sundance1973

0
個人的に奥泉光の最高傑作。ミステリとしても10本の指に入る大、大好きな作品。とにかくこの文章のリズムが心地良くてたまらない。後半、百合が宇宙船になったり、まるでクスリの幻覚のような陶酔感の中で、言葉が意味の軛を解かれて、イメージだけが飛翔する感覚がたまらない。読書の悦びを最大限に味わわせてくれる作品。好きです!

yanyan

0
深まる謎、余韻の残るラスト等、物語の魅力に満ちており、マイベストの1冊です。

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