翳りゆく午後

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翳りゆく午後

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718881
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「人を轢いたかもしれない」
厳格な父親からの一本の電話。それが悪夢の始まりだった――

80歳目前の武は、教職退任後、市民講座で教える地元の名士。父の武と同じ教職に就く敏明は、妻の香苗と反抗期の息子・幹人との平凡な生活を送っていた。
このところ父の愛車に傷が増え、危険運転が目に余るようになってきたため、敏明は免許返納を勧めるが武は固く拒絶する。
さらに、市民講座の生徒である西尾千代子と武との親密な関係を怪しむ噂が広がり、敏明は悩みを深めていた。
そんなある日、近隣で悪質な轢き逃げ事件が発生。
「あれって――まさか」
疑念に駆られ、事件の真相を探る敏明が辿り着いた“おぞましい真実”とは? 『悪寒』『不審者』『朽ちゆく庭』に続く、不穏で危険な家族崩壊サスペンス!

【著者プロフィール】
伊岡瞬(いおか・しゅん)
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。2016年に『代償』、2019年に『悪寒』が啓文堂書店文庫大賞を受賞。2020年に『痣』で徳間文庫大賞を受賞。『不審者』『朽ちゆく庭』『清算』『水脈』など著書多数。

内容説明

80歳目前の武は、教職退任後、市民講座で教える地元の名士。同じく教職に就く敏明は、武の免許返納問題と「女性問題」に頭を悩ませていた。ある日、近隣で悪質な轢き逃げ事件が発生。「まさか―」真相を探る敏明が辿り着いた“おぞましい真実”とは?『悪寒』『不審者』『朽ちゆく庭』に続く、不穏で危険な家族崩壊サスペンス!

著者等紹介

伊岡瞬[イオカシュン]
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。2016年に『代償』、2019年に『悪寒』が啓文堂書店文庫大賞を受賞。2020年に『痣』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

238
伊岡 瞬、3作目です。 本書は、最近の時事ネタをテンコ盛りした社会派家族崩壊厭ミステリでした。私の父は、地元新潟で独り暮らし、免許証も返納し、今の所、認知症の症状はありませんが、いつ何時変わるかも知れないリスクを秘めています。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/kageriyuku/2025/01/30

いつでも母さん

170
高齢ドライバーの免許証返納問題と認知症を絡めた家族の話。元校長で80目前の父親・武の言動にドキドキしつつ、同じく教員の息子・敏明にイライラしながら読んだ。車のキズが気になり、それと同じ頃認知症も疑った数年前の我が母の事を思い出す。これは紛れもなくこの社会の現実だ。家族は堪らない。息子であり尚且つ夫であり、父親でもある敏明に違和感と嫌悪感しかない。駄目だわこいつ!2025/01/20

hirokun

121
★4 伊岡瞬さんの社会派推理小説。高齢化に伴う認知症、富裕高齢者を対象にした詐欺・殺害、高齢者ドライバー問題など極めて時代にマッチしたテーマを取り上げ、少し分かり難い部分もあったが、推理小説として成り立たせている作品。非常に多くの部分で、私自身切実に感じるところが多く、自身に置き換えながら読み進めた。私が望んでいることは、今後の家族の幸せであり、それが次の世代に対する責任だと思う。2025/01/13

reo

106
この間のこと、家の近くの幅4mくらいの小さな横断歩道を僕が自転車でさしかかったところ、その路地に入ろうとする軽自動車が見えたので徐行し、軽自動車が一旦停止したのを確認し歩道を渡っていたらその自動車がいきなり突っ込んできた。その運転しているのが90前後の婆さんだった。幸い大事に至らず良かったのだが、あんな婆さんに運転させたらあかんでホンマ😡この認知症ドライバー問題や子供の非行、はたまた”後妻業”かと見紛う…等々。一つの交通事故で家族の連帯など一瞬で崩壊してしまう恐怖。次が気になり一気読み。2025/04/22

タイ子

106
高齢者の運転事故は今や珍しくないくらい頻繁に起こっている。大槻敏明の父親も校長まで勤め上げた謹厳実直な人間で日常生活に支障をきたす車社会から離脱なんてと言い張るのを説得するのに苦労している。そんな父親が1人の女性と噂になったり、自分は人を轢いたかも知れないなどとうろんなことを言い始める。一気に面白くなっていく中で敏明の優柔不断さがだけが否めない。反抗期の息子を抱える父親としての相対する態度、何かあった時の教師としての将来の自分の保身。ストーリーが向かう先にある人間の怖さが高齢者問題とも重なりそら恐ろしい。2025/03/16

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