二人キリ

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二人キリ

  • 村山 由佳【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718553
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した――
脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。
以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。
定の幼なじみ、初めての男、遊郭に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十数年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身……。
それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだす。
性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。
作家デビュー三十周年記念大作!

■著者紹介
村山由佳(むらやま・ゆか)
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て作家デビュー。93年『天使の卵─エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。エッセイ『命とられるわけじゃない』『記憶の歳時記』、小説『ある愛の寓話』『Row&Row』など著書多数。

内容説明

その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した―。脚本家の吉弥は、少年時代に阿部定事件に遭遇。以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。幼なじみ、初恋の人、初めての男、芸妓屋に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身…。それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだす―。昭和の猟奇殺人「阿部定事件」。何が彼女をそうさせたのか?性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。

著者等紹介

村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て作家デビュー。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21年『風よあらしよ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

216
村山 由佳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者デビュー30周年記念大作、あの阿部 定の評伝小説でした。真相は藪の中、愛欲に塗れた二人にしか解らないということでしょうか❓「定吉二人キリ」、愛の絶頂期に心中するのが、一番幸せかもしれません。私の高校の大先輩、坂口 安吾が阿部 定と対談していたとは知りませんでした。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/futarikiri/ 【読メエロ部】2024/03/06

パトラッシュ

165
旧友や幼馴染、関係した男に定本人、さらに殺された吉蔵まで関係者に証言させる形で、阿部定という特異な女を描き出す。定は性愛について一切妥協せず、満たされるまで男を離さなかった。それは男にとって歓びである半面、常に定を抱かねばならない拷問でもあった。ほとんどの男が離れていったが、唯一吉蔵だけは定に要求に応じられた。ようやく見つけた理想の男を、いつか失うかもとの恐怖から犯行に至る心情が痛いほど理解できる。あらゆる面で女性が抑圧されていた当時、定は自らの愛欲に忠実な時代に反逆した女だったからこそ伝説となったのだ。2024/03/14

のぶ

103
村山さんにしか書けない作品だと思った。過去にも伊藤野枝を描いた「風よあらしよ」があったので期待していたが満足な読後感が得られた。阿部定事件の顛末を資料を駆使して詳述しながら、無理なく創作を重ねることで、より一層定と吉蔵の「二人キリ」の世界を描き切っているように思えた。いくつもの視点と証言から、虚構と事実が重なり、きららと乱反射するような物語で、男女の愛がとことん行き着くところにたどり着いた定の生き方は、猟奇的ではあるけれど、読み終わってみるとかなりの部分納得する事ができた。人間の恐ろしさも見せられた。2024/03/12

シャコタンブルー

77
二・二六事件から三ヶ月足らずで起きた阿部定事件。暗い世相の中で当時の人々の狂騒と好奇心が目に浮かぶ。いつの時代でもゴシップは大衆の好物だ。「アベサダ」という悪女の代名詞のような存在から普通の人間としての阿部定を様々な視点から丹念に描き興味深い。そして最後は女として「お加代」の愛情と嫉妬と執着が恐るべき勢いで迫ってきた。「事実を超えた真実に手が届く」ページを捲りながらそれを存分に感じた。石田吉蔵の「証言」も男の愛情と優しも感じて斬新で秀逸だった。「二人キリ」の純愛は永遠に語り継がれていくのだろう。2024/02/18

Ikutan

74
愛する男·石田吉蔵を絞殺し、陰部を切り取り逃亡したというセンセーショナルな『阿部定事件』。物語は30年後に、この事件を小説にし映像化するという目的で、吉蔵の息子·吉弥が、小料理屋の女将となった定をたずねるという切り口ですすむ。吉弥が集めた関係者の多くの証言と共に、彼女の人生をたどりながら少しずつ迫っていくこの事件の真実は。女の業や性愛の激しさを圧倒的な筆力で描く村山さん。一気に引き付けられ、途中だれることもなく読み切った。途中、渡辺淳一氏の失楽園を思い浮かべたが、この事件をモチーフにしていたと知って納得。2024/03/31

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