書楼弔堂―待宵

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書楼弔堂―待宵

  • 京極 夏彦【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 520p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718201
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。
なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」

日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人とのを繋がりを見つめなおす。
約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾!



【著者プロフィール】
京極夏彦(きょうごく・なつひこ)
日本推理作家協会 第15代代表理事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1963年北海道小樽市生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、97年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2000年第8回桑沢賞、03年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で第130回直木賞、11年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、16年 遠野文化賞、19年 埼玉文化賞、22年『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞を受賞。

内容説明

扠、本日はどのようなご本をご所望でしょう―日露戦争の足音が聞こえる明治三〇年代後半。古今東西の書物が集う書舗に、迷える者達が訪れる。約六年ぶり、待望のシリーズ第三弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

261
京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 『書楼弔堂』シリーズ、6年ぶりの第三弾、相変わらずの世界観でした。 オススメは、『探書拾漆 予兆』&『探書拾捌 改良』です。 https://lp.shueisha.co.jp/tomuraidou/index.html2023/02/03

KAZOO

175
シリーズ3作目で6つの連作短篇が収められています。前2冊が文庫本で読んでいたのですが今回は単行本です。弔堂を訪れる人物を甘酒屋が案内人となっています。徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、竹久夢二、寺田寅彦、斎藤一(元新選組)のそれぞれが訪れますが、今回は書物というよりもその人物についての記述が多い気がしました。この案内人も元幕臣で人を何人も殺めてきたということが明らかになります。いつもながら明治時代の人物の勉強になります。2023/10/04

ちょろこ

135
やっぱり吐息の一冊。このシリーズは毎回吐息で本を閉じている気がする。今回も然り。あの著名人たちが悩みを抱え迷い、一冊を求めて訪れる。その弔堂までの道中にある甘酒屋の弥蔵とお得意客の利吉が良い。ごもっともの中に面白みもある掛け合いが一服の清涼剤のよう。物語にぐっと明るさが加わった気もした。相も変わらずのカウンセリング弔堂。本当にこんな時、きっかけがあったからこそ…なんて妄想できるのも好き。中でも圧巻なのは苦しみが痛いほど伝わる弥蔵の心炙り。まさに心の改良。それを穏やかに強く伝える弔堂の心からの言葉が良い。2023/04/03

Richard Thornburg

119
感想:★★★★★  なんと『炎昼』から6年ぶりだったんだな。  6篇の短編で構成されていて、最高に面白い1冊でした。  舞台となるのは御一新後でただでさえカオス的なご時世なのに、日露戦争の不気味な足音が聞こえる明治三〇年代後半。  終始甘酒屋の爺目線で語られていくのですが、やはり時代を反映して昔の戊辰戦争絡みの話が出てきます。  ・・・とくれば、もちろん新撰組なんで、甘酒屋の爺はそのうちの誰かなのかと勘繰ってみたりもしていたのだが、徐々にその真相はわかってきます。2023/01/11

ままこ

89
これはいったい誰なのか、推測しながら読む愉しみがある弔堂シリーズ三作目。時は、日露戦争の影が迫る、明治三十年代後半。過去にトラウマを持ち偏屈だが、人として温かみのある甘酒屋主人、弥蔵が今回の語り手。粗忽者だが憎めない利吉との掛け合いは、落語のような可笑しみがある。本を所望する人たちの、心の奥底に隠した悩み迷いを見つけ出し、本質を突く答えを導き出す弔堂。心にストンと落ちる説得力。ウクライナ情勢にも関連する、戦争の愚かさがしみじみと伝わってくる。深甚の中に軽妙さがあり、人情味あふれる京極ワールドを愉しめた。2023/04/18

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