空を駆ける

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087717853
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

逆境に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。
この物語を日本で初めて翻訳したのは、明治の女性文学者、若松賤子(しずこ)だった。

江戸末期、会津藩士の父のもとに生まれたカシ(のちの賤子)は、幼子の頃、戊辰戦争で九死に一生を得るが、のちに母を亡くし、横浜の生糸問屋へ養子に出されて孤独な少女時代を過ごす。
転機となったのは、明治八年。
養家を離れ、十一歳でアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学。
新しい校舎、新しい仲間たち、新しい学び。
そこはカシにとって、会津を離れて以来、初めての心安らぐ「ホーム」となっていく。
「わたしは、翼を広げ、空を駆けるように飛ぶための準備をしなければならない」
カシは、女性の自立と子どもの幸福こそがこの国の未来を照らすと信じ、命を燃やしていく――。
一人の女性として、妻として、そして三人の子の母として。
激動の明治を懸命に生ききった三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身長編!

【著者プロフィール】
東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。2008年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞しデビュー。2016年『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に「御薬園同心水上草介」シリーズ、『本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦』『噂を売る男 藤岡屋由蔵』『吾妻おもかげ』『広重ぶるう』などがある。

内容説明

わたしたちには翼がある。新しい時代へ、力強く飛び立つ翼が。戊辰戦争を生き延びた孤独な少女は、横浜の女学校「フェリス・セミナリー」と出会う。女性の自立と子どもの幸せを希求し、やがて、明治の文学者・若松賎子として歩みだす―名作児童文学『小公子』を日本で初めて翻訳。命を燃やし尽くした三十一年の生涯に新たな光をあてる感動長編。

著者等紹介

梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。2008年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞しデビュー。2016年『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

158
『小公子』を翻訳した若松賤子31年の生涯を、梶さんが梶さんらしい筆致で紡いでいた感じがする。その後どれほどの作品を生み出したかと思うと残念で、31歳を一期としては早すぎる。時代は明治。新しい世の中を生きる女性として、妻であり母でもあり続けることは時代の先駆けであったのだなぁ。出会いと居場所、そして意志の明確さ‥そんなことを感じさせる読み応えのある作品だった。2022/08/26

trazom

129
若松賤子さんの評伝小説。会津藩士の家に生れ、賊軍の娘として明治維新を迎えた主人公が、養女に出された横浜で通ったフェリス・セミナリー(後のフェリス女学院)で、英語を学び、キリスト教と出会い、そして、女性の社会的地位向上や女子教育の必要性に目覚めてゆく青春が生き生きと描かれる。木村鐙子、植村正久、北村透谷、島崎藤村などとのエピソードも興味深い。勿論、夫となった巌本善治の理解があればこそ「小公子」の翻訳という偉業が成し遂げられたのは事実だが、その人格に否定的な評価の多い巌本が美化されていることには違和感が残る。2022/09/15

のぶ

102
日本で初めて「小公子」を翻訳した女性文学者、若松賤子の生涯を綴った作品。明治元年にカシとして会津藩士の父のもとに生まれ、六歳の時織物商の大川甚兵衛に見込まれて養女大川カシとなる。転機は明治八年、養家を離れアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学する。類いまれな語学力でこの新しい学校で学んでいく。その後母校の教師として教壇にも立った。やがて巌本善治と知り合い結婚。若松賤子名で文学者として活躍する。この時代に強い意志で学問を目指し目標を打ち立てた女性に心打たれた。2022/08/11

ゆみねこ

87
「小公子」の翻訳を初めて行った若松賤子さんの31年の生涯。会津藩士の娘として生まれ戊辰戦争を生き延びた大川カシは、横浜のフェリス・セミナリーと出会い、文学者若松賤子として歩む。女性の地位は低く欧米に習って始められた女子教育は政治に翻弄される時代、妻や母としてだけでなく人間として生きた短い生涯は切なくも今の時代を生きる私達にカシさんのメッセージはキチンと伝わっていると思う。2023/04/26

榊原 香織

75
明治を駆け抜けた女性。 会津戦争を生き残り、横浜フェリスで教育を受け、”小公子”を翻訳する。 アンの青春、明治版、若松賤子の人生です。 爽やか。2022/11/25

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