出版社内容情報
「お父さんに、会ってみないか」。
大学院でサルトルを学ぶ中条珠絵は、亡き祖母と母と暮らした一軒家で一人暮らしを続けていた。
生後すぐに母は離婚し、父とは二十数年会っていなかったが、ある日、伯父から再会を勧められる。
迷った末に銀座のバーで出会うが、なりゆきから娘と名乗らないままに食事を重ね、
恋愛にも似た感情を覚える。自身の結婚を機に、改めて父娘としての再会を果たすも、
家族であれば持っているはずの共通の思い出がないことに気づく。
郷里への旅や父の闘病を経て、ようやくたどり着いた父娘の在り方とは――。
父娘がお互いを家族とふたたび認める(ルコネサンス)までの軌跡を描いた
著者の自伝的フィクション。
【著者プロフィール】
有吉玉青(ありよし・たまお)
1963年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科、東京大学文学部美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科修了。大阪芸術大学教授。89年、母・佐和子との日々を綴ったエッセイ『身がわり』を上梓、90年、同作で第5回坪田譲治文学賞を受賞。2014年、母を支えた祖母を描いたエッセイ『ソボちゃん』を発表。小説に『ねむい幸福』『月とシャンパン』『美しき一日の終わり』、エッセイに『雛を包む』『恋するフェルメール 37作品への旅』など著書多数。
内容説明
大学院でサルトルを学ぶ中条珠絵は、亡き祖母と母と暮らした一軒家で一人暮らしを続けていた。生後すぐに母は離婚し、父とは二十数年会っていなかったが、ある日、伯父から再会を勧められる。迷った末に銀座のバーで出会うが、なりゆきから娘と名乗らないままに食事を重ね、恋愛にも似た感情を覚える。自身の結婚を機に、改めて父娘としての再会を果たすも、二人には共通の思い出がないことに気づく。郷里への旅や父の闘病を経て、ようやくたどり着いた父娘の在り方とは―。二十数年ぶりに出会う父娘の再生の物語。著者の自伝的フィクション。
著者等紹介
有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科、東京大学文学部美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科修了。大阪芸術大学教授。89年、母・佐和子との日々を綴ったエッセイ『身がわり』を上梓、90年、同作で第5回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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