風よあらしよ

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風よあらしよ

  • 村山 由佳【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 集英社(2020/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 656p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【第55回吉川英治文学賞受賞】
【本の雑誌が選ぶ2020年度ベスト10第1位】

どんな恋愛小説もかなわない不滅の同志愛の物語。いま、蘇る伊藤野枝と大杉栄。震えがとまらない。
姜尚中さん(東京大学名誉教授)

ページが熱を帯びている。火照った肌の匂いがする。二十八年の生涯を疾走した伊藤野枝の、圧倒的な存在感。百年前の女たちの息遣いを、耳元に感じた。
小島慶子さん(エッセイスト)

時を超えて、伊藤野枝たちの情熱が昨日今日のことのように胸に迫り、これはむしろ未来の女たちに必要な物語だと思った。
島本理生さん(作家)

明治・大正を駆け抜けた、アナキストで婦人解放運動家の伊藤野枝。生涯で三人の男と〈結婚〉、七人の子を産み、関東大震災後に憲兵隊の甘粕正彦らの手により虐殺される――。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして二番目の夫でダダイストの辻潤、三番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の大作。

[主な登場人物]
伊藤野枝…婦人解放運動家。二十八年の生涯で三度〈結婚〉、七人の子を産む。
辻 潤…翻訳家。教師として野枝と出会い、恋愛関係に。
大杉 栄…アナキスト。妻と恋人がいながら野枝に強く惹かれていく。
平塚らいてう…野枝の手紙に心を動かされ『青鞜』に引き入れる。
神近市子…新聞記者。四角関係の果てに日蔭茶屋で大杉を刺す。
後藤新平…政治家。内務大臣、東京市長などを歴任。
甘粕正彦…憲兵大尉。関東大震災後、大杉・野枝らを捕縛。

【著者略歴】
村山由佳(むらやま・ゆか)
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て作家デビュー。1993年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で直木賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞を受賞。

内容説明

服従するな。立ち上がれ。明治・大正を駆け抜けた伊藤野枝。その短くも鮮烈な生涯。

著者等紹介

村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て作家デビュー。1993年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で直木賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

373
村山 由佳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。大杉 栄は、知っていましたが、内縁の妻、伊藤 野枝の物語は、初読です。アナキスト&女として生きた28歳の壮絶人生、読み応えがありました。二人とも頭が良いはずで、貧乏なのに、どうしてこんなに沢山の子をなしたのでしょうか(笑) https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/kazeyoarashiyo/2020/10/13

ゆいまある

263
まだ女性にまともな人権が無かった頃、女を、労働者を、弱きものを開放せよと理想に燃えた伊藤野枝。分かり合えない夫に愛想を尽かし、出会ってしまう。恋多き無政府主義者大杉栄に。身を焦がすほどの恋に落ち、子供を捨てて極貧生活に身を投じる。大臣宛に、あなたは為政者でも私より弱いと書く野枝。相手が誰であれ挑発し、目的の為には人を傷つけることも躊躇わない。強い。圧倒的に強い。この強さが欲しい。恋に溺れ、死の瞬間まで愛し合い、愛し抜いた男と共に若くして殺された。人々は語り継ぐ。気高い女の伝説を。2020/10/14

ウッディ

223
女性活躍のスローガンだけが耳につく今から100年も前に家や男に縛られる女性の自由を訴え、嵐のように激しく生きた伊藤野枝の生涯を描いた長編。庇護される立場の危うさを感じ、自らの知的欲求を満たし、自立した女性へと真っ直ぐに突き進んでいく前半と、活動家の大杉栄と出会い、妻としての幸せを感じるようになる後半の野枝の心の矛盾が人間らしい。それにしても、自由恋愛など陳腐な理想を語る活動家の身勝手さと頭でっかちさと、知的な女性達が恋愛に溺れた時の脆さが印象的だった。650頁に及ぶ大作は色んな意味で読み応えはありました。2021/05/01

いつでも母さん

217
凄い女性がいたものだ。28年の生涯を自分の心に正直に熱く生きた人。パートナー・大杉栄に出会うために生まれたのか。心配や不安から突然解放された二人一緒の最期は、野枝にとってある意味幸せな人生だったかもしれない。無政府主義・国家・自由・・時代も相まって想いを馳せる。何にも屈せずは強い。その熱に周りは呑まれてしまうのだろうな。野枝は生まれてくるのが早すぎたのかもしれない。野枝の胸打つ言葉は多々あるものの、最期があまりにも残酷で苦しさが残るばかりだ。村山さんが描く伊藤野枝にただただ圧倒され読了した。2020/10/15

まちゃ

187
650頁超の大作、まさに「赤い鈍器」。一人の女性の生涯を描いた歴史小説。引き込まれました。面白かったです。平塚らいちょう、大杉栄の名前は聞いたことがありましたが、主人公の伊藤野枝に関しては全く知りませんでした。明治・大正期を生きたアナキストで婦人解放運動家の伊藤野枝。生涯で三人の男と結婚、七人の子を産み、関東大震災後に憲兵隊により殺害された。奔放で強い自我を持った伊藤野枝という女性の実像が、本人と周囲の人達の多面的な視点から語られていて興味深かったです。著者である村山由佳さんの力量に感服しました。2020/12/31

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