遠の眠りの

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  • サイズ 46判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087716870
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大正末期、貧しい農家に生まれた少女・絵子は、農作業の合間に本を読むのが生きがいだったが、女学校に進むことは到底叶わず、家を追い出されて女工として働いていた。
ある日、市内に初めて開業した百貨店「えびす屋」に足を踏み入れ、ひょんなことから支配人と出会う。えびす屋では付属の劇場のため「少女歌劇団」の団員を募集していて、絵子は「お話係」として雇ってもらうことになった。ひときわ輝くキヨという娘役と仲良くなるが、実は、彼女は男の子であることを隠していて――。
福井市にかつて実在した百貨店の「少女歌劇部」に着想を得て、一途に生きる少女の成長と、戦争に傾く時代を描く長編小説。

【著者略歴】
谷崎由依
1978年福井県生まれ。作家、近畿大学文芸学部准教授。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞受賞。19年『鏡のなかのアジア』(集英社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。小説のほか、英米小説の翻訳を手がける。著書に『舞い落ちる村』、『囚われの島』、『藁の王』、訳書に、ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』など。

内容説明

生き延びましょう。私たちらしく生きられる世が訪れるまで。昭和初期、女工の絵子は、福井に開業した百貨店の「少女歌劇団」の脚本係をすることに。出会ったのは“看板女優”の“少年”だった―。一途な少女の淡い恋と、自我の目覚めを描く長編小説。

著者等紹介

谷崎由依[タニザキユイ]
1978年福井県生まれ。作家、近畿大学文芸学部准教授。2007年「舞い落ちる村」で第一〇四回文學界新人賞受賞。19年『鏡のなかのアジア』(集英社)で第六九回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。小説のほか、英語圏の作品の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

78
女たちという難民、という言葉が刺さる。なかなか芯のある感じで、読みやすくはないけど私は好きな作風。タイトルも、柔らかく内容を包み込む感じで。大正〜昭和のころの福井、貧しい農家に暮らす十三歳の絵子。女というだけでの扱いに解せないものを抱えていた絵子は、父親にたて突き勘当されてしまう。流れ流れて人絹工場の女工、そして百貨店えびす屋の少女歌劇団のお話係へ。歌劇団のキヨの秘密。大陸から渡ってきたポーランド孤児難民。絵子自身よくわからないけど考え続けてきたもの。そういったものが織り合わさって〈遠の眠りの〉の脚本に。2020/04/14

NAO

75
福井に出来た初めての百貨店に、少女歌劇部があった。福井出身の作者はそのことを知り、その時代の福井をいつか書きたいと思ったという。それは福井名産の絹の羽二重が売れなくなり一方で人絹の生産がのびた時代であり、都市部と農村の格差が広がった時代でもあった。自立を目指す女性に少女歌劇部をからめた話は、田舎の閉鎖性を象徴するような方言の会話が象徴的。 2020/08/05

ばう

64
★★★★ 大正末期、生きる為の労働なのにあるのは徒労だけという毎日から飛び出した貧しい農家の娘絵子は女工の仕事を経て百貨店専属少女歌劇のお話係となる。この小説に登場する絵子、まい子、朝子、絵子の母親や姉妹など女達は皆もがいたり諦めたりしていて誰一人幸せそうには見えない。戦争が終わった後彼女達は自由を手にする事が出来ただろうか?自分の人生を生きる事が出来ただろうか?新聞の書評欄から図書館で借りてきた本。全編にわたって暗く寒い曇天の世界が続いているようなお話でしたがずっと心に残りそうな予感のするお話でした。2020/11/30

榊原 香織

61
戦前、福井市のモダンなデパート、えびすや、に少女歌劇があった。 山村の子が女工になり、次にデパートで働く。 “青踏”は廃刊になって10数年2023/07/08

はる

60
大正の末。貧しい農家の娘、絵子は家を飛び出し都会で働くことに。女工として働くうちに、ひょんなことから「少女歌劇団」のお話係になるが…。実在した「少女歌劇部」。それが物語の核になっているのだけれど、それよりもむしろ、主人公の視線から描かれる当時の日本人の悲哀が強く印象に残る。時勢に流されるまま。この暗く、哀しい人たちこそが、かつての日本の姿そのものなのだと。主人公絵子と清次郎の儚い逢瀬が切なく美しい。2020/01/15

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