よはひ

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087716412
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

成長する子どもの時間、老いゆくお年寄りの時間、イヌが感じる時間など、生きもののように伸び縮みする「時間」(=よはひ)をテーマにした27編。幻想と現実のあわいを描く、著者の新たな代表作。

内容説明

幼馴染みの「俺」と「ルー」は千二百年生きるという神馬を探しに、神社の奥ノ院に潜入。長い廊下を歩くうち、いつの間にか見たこともない景色が広がっていて―「千二百年生きる馬」。海辺の街でアンティーク・ボタンの店を営むジェリー。ある夜悪夢で目覚めた彼は、青いワンピースを着た半透明の少女と出会う―「四歳のピーコートのボタン」。おはなし好きの父親と子どもが、伸び縮みする“時間”を旅する。27編から成る、ひとつの物語。

著者等紹介

いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。会社員を経て、94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

53
打ちのめされるくらいの光力。物語には力がある、そう再認識させてくれた破格の作品ではないか?子供の頃持っていた宝箱の中には、綺麗な石、壊れた玩具、秘密の紙片。この作品もそんな匣のようだ。お父さんが幼いピッピに語る“おはなし”の体をとっているが、大人びた話や残酷な話もある。幼かったお父さんが大人になるまでに紡いだ物語なのか。個々の物語が魅力的過ぎて、大筋を見失ってしまったが、刻まれた物語のなんと多いことか。5人組のサンタクロースや三本足の犬が見守る家、運命の車とのラストドライブに向かう男と少女(続く)2020/12/11

そうたそ

31
★★☆☆☆ 「時間」をテーマとした27の掌編を収めた作品。いくつもの掌編が一つの作品を形成するという趣向のものは過去のいしいさんの作品にもあったが、ここまでわかりにくくなかったように思う。本作は、作品ひとつひとつが抽象的というか、何となくつかみどころのないものが多くて、結果よくわからなかったというのが正直な感想。言葉の選び方とかセンスあるなあ、と思うのだが、その深みについていけない自分はまだまだ未熟ということなのか。題字はいしいひとひくんこといしいさんの息子さんのものであるらしい。そちらにも注目。2016/02/03

たんぽぽ

17
とにかくピッピがかわいい2016/03/02

はる

17
凄く独特の世界観だな~。一言で言うと大人の絵本って感じかな?2016/02/22

toshi

10
なんだか良く分からない短篇集。 同じ人物などが登場したりするけれど連作ではない(と思うが良く分からない)。 中にはなんとなく分かった(ような気がする)作品もあるけれど極小数。2016/01/31

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