the SIX ザ・シックス

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087716023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

予知能力で、あした起きることがわかってしまう少女、遠くの他人の声が頭に流れ込んでくる少年など、特殊な力を持った子供達を描く感動作。文庫『ラバーソウル』も注目を集める著者の久々の単行本。

内容説明

ひとりの少女との出会いから、全ては始まった―。誰にも心を開かず、部屋で絵ばかり描いている女の子。絵の中の魚が白いのは「おぼれて、死んだの。あした」だから。明日の出来事が見える。他人の心の声が聞こえる。虫を呼び寄せる…。不思議な能力が彼らと周囲を切り裂く。小さく弱い、選ばれし者たち。でも、一つになればきっと強くなる。

著者等紹介

井上夢人[イノウエユメヒト]
1950年生まれ。82年、徳山諄一との共作筆名・岡嶋二人として『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞。86年、『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を、89年、『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年、『クラインの壷』刊行と同時にコンビを解消する。92年、『ダレカガナカニイル…』でソロとして再デビュー。『the TEAMザ・チーム』は2012年、啓文堂大賞(文庫大賞)に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

125
超能力少年少女のお話。連作短編形式でひとり一人のエピソードは、理解ある大人の手助けもあって心温まる感動作ではあったのだが、全部ひっくるめてまとめようとしたところが拙かったように思う。映画『X-MEN』や『アベンジャーズ』の小規模盤みたいになってしまった。非常に惜しい!!2015/06/13

takaC

109
類似タイトルの『the TEAM ザ・チーム』との関連性は全くなかった(と思う)。マーベルで彼らがミュータントと呼ばれて化け物扱いされてしまうのは飛島潤のような良き理解者がいないからということになるのかな。でもそういうことならグループ名は「チョーズン*」より、「ギフテッド*」とした方が良いなあ。2015/07/14

みっちゃん

106
持って生まれた特異な能力の為、理解されず、その力を持て余し、居場所さえない子ら。その様子は痛々しい。短編連作集であるため、えっ、ここで終わり!?この後どうなったの?ともどかしく思ってしまう。最終話でああ、なるほど、こういう事だったのね、よく考えられてるわあ、と思いつつも、でも何だか物足りない、そんな風にも感じてしまった。2015/05/16

みかん🍊

82
明日の事が予知出来てその絵を画く少女、他人の心の声が全て聞こえてしまう少年、空気をナイフにしてしまう少年、虫を集める少女、電気を持つ少年、そして怪我を治してしまう少女、特殊な能力を持つ為に疎外され孤独な少年少女たちを救う大学講師飛島が彼ら6人を集める。疎外されてきた彼らを特別な選ばれた人間である事を理解させ、人を救う事で彼らも救われる、まだ多分序盤でこれからシリーズ化され彼らの活躍が期待できそうな気がします。2015/04/27

あも

74
あした絵/鬼の声/空気剃刀/虫あそび/魔王の手/聖なる子。悪意に満ちた声が聞こえる、意図せず人を傷付けてしまう…制御できず望まぬ超能力に苦しむ6人の少年少女を描いた短編集。主題となるのが子供でありながら、社会からの孤立を描くペーソス漂う雰囲気は朱川さんの短編集を読んでいるかのような錯覚を覚えた。岡嶋二人時代の大半と井上夢人の全作読んでいるが最も情緒的な一冊ではないか。バラバラに独立した話を引き締めるべき最後の一編がやや拍子抜けというかあっさりしすぎていたのが勿体ない。ラスト次第でもっと評価が上がった1冊。2017/11/06

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