出版社内容情報
さびれた商店街の活性化、請け負います!
不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに……。
内容説明
シャッター通りまであと一歩。さびれた商店街の再生プロジェクトを請け負ったのは、和菓子屋の2階に移転してきたばかりの超零細&倒産寸前の広告制作会社だった…。『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ、待望の第3弾。
著者等紹介
荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。コピーライターを経て、1997年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
152
ユニバーサル広告社の杉山が、さくら通り商店街の再生に奮闘する物語です。 商店街の再生話は、商店街のボス達が邪魔をして難航するなかを。行覚寺の一人息子と商店街の教会の娘が熱烈な恋をしていく様子や、老婆が昔の恋を取り戻そうと動き出す様子…などが、ハラハラどきどきで手に汗を握る展開になっています。読後感が良く、笑いあり、涙ありと変化にとんでいます。第一作目から読もうと取り寄せましたが字が小さくて読めないのが残念です。 シリーズ3作目。字の大きさは…大活字本。2021.11.15~12.02音読で読了。★★★☆☆2021/12/02
kishikan
150
オロロ畑・・・、なかよし小鳩組に続くユニバーサル広告社シリーズ第3弾。今回のテーマは商店街活性化。商店経営者の方には、こんな簡単に解決できる問題じゃないって言われるかもしれないけど、問題の核心に触れているような気もする。だけど、フィクションだしエンタテイメントだし、割り引いて考えてください。さて、相変わらず会話や文章使いの巧みさは、コピーライターという経歴もあり、今回も荻原さんらしく素晴らしいし、とても面白い。途中でグッときちゃったもんね。でも、中盤の冗長すぎる部分はマイナス。がんばれユニバーサル広告社!2012/11/18
そのぼん
136
シャッター街になってしまったさびれた商店街を再生していくお話でした。こういう設定の作品は以前にも読んだことがありましたが、単純に楽しめました。それと、シリーズものとこことですが、この作品単体でも違和感無く読めました。このシリーズでは『オロロ畑でつかまえて』だけ読んだことがないので(『なかよし小鳩組』は既読)、気になるところです。2016/04/03
紫綺
120
ユニバーサル広告社シリーズ第3弾。そんなに簡単に、売れる広告が作れるかい!なんてツッコミは置いといて、実に愉快で楽しいお話だった!!3作品の中で、最高に面白かった。杉山、頑張れ!!2012/09/26
くりきんとん99
116
図書館から借りてからシリーズものと知り、ちょっと後悔をしながら読み始めたけど、問題ナシ!!やっぱり荻原浩さんの作品、好きっ!!相変わらず、働く人たちに元気をくれる。最後のほうでは胸が熱くなっちゃった。このシリーズの他2作も読まなくてはっ!!2012/07/24