フラミンゴの村

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 132p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087714401
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

19世紀末のベルギー。農夫のアダン氏はある日突然「妻がフラミンゴになる」という不条理な出来事に遭遇する。忌み者扱いを避けるため家族の秘密にするが…。極限状況での人間心理を暴く! 奇想天外な第35回すばる文学賞受賞作!

内容説明

19世紀末のベルギー。農夫のアダン氏は、ある日突然「妻がフラミンゴになる」という不条理に陥る。忌み物扱いされるのを避けるため村人の目に触れぬようひた隠しにするが、幼い息子の発言で村中に知れわたってしまう。しかし、司祭の口から驚きの事実が告げられ…。極限状況での人間心理を暴く。第35回すばる文学賞受賞作。

著者等紹介

澤西祐典[サワニシユウテン]
1986年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程在学中。2011年、『フラミンゴの村』にて第三五回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

125
第35回(2011年)すばる文学賞受賞作。時は20世紀の初頭、所はベルギーの片田舎の村で起った奇妙な事件―ある日、突然に妻がフラミンゴになった―を当事者の残したメモや聴き書きの断片から再構成してゆく。これはまぎれもなく同じ京都大学出身の先輩作家、平野啓一郎の『日蝕』における手法である(本作はその強い影響下に書かれたのだろう)。ただし、平野の重厚感のある緻密な文体と比べると、こちらは(よく言えば)「軽み」の世界だ。シュールレアリスムからも遠く、むしろ伝奇小説といった趣きか。はたして、第2弾が書けるだろうか。2014/03/02

阿呆った(旧・ことうら)

22
[第35回すばる文学賞]◆ある日の晩、主人公がふと視線を逸らし、再び妻に目をやると、妻がフラミンゴになっていたと言う、とんでもびっくり不条理な作品。◆カフカ的な雰囲気がしました。◆私はすごく面白いと感じました。2016/08/10

グラコロ

21
虫とか虎とかの変身譚は有名だけど、今回はフラミンゴ。ただし変身するのは村人の妻や娘といった女ばかり。しかも艶っぽい。男どもは途方に暮れて右往左往。これがハシビロコウだと話はまったく違ってくるなあ。フラミンゴで良かった良かった。2023/09/14

ROOM 237

20
カフカ的変身ストーリー。著者は日本人だが、舞台を19世紀ベルギイにしたことで非日常感が増したように思う。虫でも狼でもなくフラミンゴになってしまった妻を巡り、なす術もなく受け入れる夫に次々問題が降りかかる。こうした"変身モノ"は多くが当事者目線だが、本書は周囲の人間の心境変化をつぶさに描く新鮮さが良い。小さな村で起きた不条理に対する集団心理の揺らぎに、片脚立ちで眠る物言わぬ妻は何を想うか?先日読んだカシュニッツの短編、家の中に巨大な鳥がおるんやがどうしよ…(タイトル失念)よりもドリーミィタッチで表紙も素敵。2023/03/10

そのとき

15
懸命に生きる人間ほど、思考が数珠繋ぎにぞろぞろと何処かへ行ってしまう。懸命な者同士、懸命にぶつかっちゃって。それってでもどうしようもないよね、人って細やかに愛くるしいよね、生きてるよね。懸命な男達を女達はひらひらと巻く。なんだ結局、女は愛欲の対象でしかなかったような終わり方で。繊細な文章と世界観で筆者にひらひらと巻かれた感が残る。いいよ。 2019/06/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4545413
  • ご注意事項

最近チェックした商品