内容説明
運命の支配か。宿命への挑戦か。アン・ブーリン、マルガリータ・テレサ、イワン雷帝etc.数百年の時を超え、王族たちの生々しい息遣いがここに甦る。『怖い絵』の著者がヨーロッパ王朝の光と影を辿る歴史読み物。
目次
第1章 メアリー・スチュアート
第2章 マルガリータ・テレサ
第3章 イワン雷帝の七人の妃
第4章 ゾフィア・ドロテア
第5章 アン・ブーリン
著者等紹介
中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。早稲田大学講師。専門はドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅわ
68
【図書館】『怖い絵』の著者・中野京子さんが王族たちの光と影を描いた連載をまとめた…読友さんご紹介の一冊です♪ メアリー・スチュアート、マルガリータ王女、イワン雷帝の七人の妃、ゾフィア・ドロテア、アン・ブーリン…を主軸に、濃すぎる血と運命に翻弄された人々とその分岐点を紹介します。複雑な血縁関係に頭の中がこんがらかりそうでしたが、最初に絵入りの家系図があり、肖像画なども豊富で具体的にイメージしながら読めたので助かりました。華やかに見える王宮も大変なんだなぁ~と今更ながらしみじみ2014/07/24
つーこ
67
メアリー・スチュアート、アン・ブーリン、ゾフィア・ドロテアなど、悲劇の女王っていっぱいいるのですね〜。歴史って見る側によって言い分が違うとは思うけど、これはひどい。時代とはいえ、男児を産めず処刑とか、30年間幽閉とか、人とは思えないこの残酷な仕打ち。強い憤りを覚えました。それにしても、惨い話の中にも時代背景や絵画やファッションの話も入っており、世界史の知識が全然ない私でも楽しめるって、やっぱり中野さんの本はすごい。世界史をもっと勉強したくなりました。とりあえず『ブーリン家の姉妹』のDVDを借りてみよう。2013/10/13
トムトム
52
カトリックは結婚したら、死が二人を分かつまで一緒にいないといけない。宗教上離婚は大罪なので、離婚をするぐらいなら伴侶を殺す。昔の話、歴史の話と思っていたけど・・・ダイアナ妃。今でも変わらない習慣なんだ。ゾゾっとした!2019/07/24
ヒデミン@もも
50
読み始めたら残酷過ぎて夜は読めなくなったから時間が掛かったけれど楽しめた。いやいや王妃たちの悲惨さを楽しんではけない。肖像画付きの家系図、有名な絵画もカラーで紹介されてわかりやすいが、ヨーロッパの名前ってホントに覚えにくい。同じ名前とか多すぎ。何世とかわけわからなくなってくて何度も家系図で確認。平凡な人生であっても優れた作家による絵画で後世にまでその姿が残ることになる。2016/01/18
takaC
49
イワン四世もヘンリー八世も恐ろしいおっさんだなあ…2011/09/24