出版社内容情報
自称貴族が活躍する、異端の本格ミステリー
自称「貴族」、趣味「探偵」の謎の青年が、生真面目な執事、可愛いメイドなどの召使いとコネを駆使して、難事件を華麗に解決! 知的スリルに満ちた本格ミステリー。
内容説明
召使が推理、貴族が解決、本格愛好家へ贈る、ディテクティブ・ミステリーの傑作。
著者等紹介
麻耶雄嵩[マヤユタカ]
1969年5月29日生まれ。三重県上野市(現・伊賀市)出身。三重県立上野高等学校、京都大学工学部卒業。在学中に推理小説研究会所属。’91年『翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk4
147
お貴族さま。あなたさまご自身がそこまで何も推理されないとは、私の想像のはるか2万メートル上を行っておられました。まさに雲上人。つまりアレですね。ワトスン君が推理も全部面倒見てくれればいい。ホームズ要らね。というわけですね。感服しました。 「だったらお貴族さま要らね」と短絡するのはまさに下々民の下賤な鳴き声。厭ですね。この本にある通り、どの短編もお貴族さま無しでは成り立たない逸話ばかりでございす。今後のご活躍をお祈り致します。え? 推理などという雑事はお貴族さまの使用人が。ええ、ええ、承知しておりますとも。2013/05/03
ダイ@2019.11.2~一時休止
136
貴族探偵その1。短編集。前代未聞の全く推理をしない探偵の物語。設定が面白い。2013/10/09
ウッディ
121
少し前に嵐の相葉ちゃん主演のドラマの原作。いつも殺人事件の現場に居合わせ、使用人達に事件を解決させる貴族探偵。原作は面白いのかと思い読み始めたけど、やはりドラマと同じようにう〜〜んという感想でした。まだドラマの方は使用人達が出演する再現ドラマによる謎解きがバカらしくて笑えたけど、本にはそれもなく、微妙に設定は違っていたけど、事件のトリックも同じだったので、それを考える楽しみもなかった。申し訳ないけど、今年読んだ中のワーストワンだった。なぜ、これをドラマ化しようと思ったんだろう。フジテレビも末期的かも‥。2017/12/15
よむよむ
90
すんごく思わせぶりな口髭の貴族サマが探偵・・・かと思いきや、彼は謎解きをしない探偵だった。えっ?新手の榎木津さん?いえいえ、働くのは文字通りの下僕(!)たち。ストンと納得したのは1話目かなあ。他も結構凝ってるけど最終話はなんだか目がテンだった~女の子口説いてばっかりいないで、もう少し働けば?無理か・・・2010/07/06
ゆみきーにゃ
88
《図書館》ドラマを観て面白かったので読んでみました~。もちろん読みながら貴族探偵は相葉くん(笑)ドラマはドラマで楽しめたけど、原作は原作で楽しめたので二度楽しめてラッキーな読書でした。続きも読まなきゃ!2017/09/08