そういう生き物

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そういう生き物

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087710540
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

薬剤師の千景とスナック勤めのまゆ子。10年ぶりに再会した二人は、思いがけず一緒に暮らし始める。高校の同級生である二人が心に秘めた過去とは? 愛と性、心と体のままならなさを印象的に描く傑作。




春見 朔子[ハルミサクコ]

内容説明

千景とまゆ子。高校の同級生である二人は十年ぶりに再会し、思いがけず一緒に暮らすことになる。薬剤師の千景は、定年退職した大学の「先生」の元を訪れては、ともに線虫の観察をする日々。スナック勤めのまゆ子は、突然訪ねてきた「先生」の孫と、カタツムリの飼育を巡り、交流を深めてゆく。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの「深い関係」と「秘密」とに改めて向き合うことになる。そして…?「生」と「性」のままならなさを印象的にすくい上げるデビュー作。第40回すばる文学賞受賞作。

著者等紹介

春見朔子[ハルミサクコ]
1983年北海道生まれ。北海道大学薬学部卒業。北海道内で薬剤師として働きながら、2015年より小説を書き始め、2016年、『そういう生き物』にて第四〇回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

197
同級生2人が同居して、あーでもないこーでもないという話なんですが、独特な世界に誘われましたね(^^;)千景とまゆ子のそれぞれの視点から、話は進みますが最初は、なんか不思議!いや妙な違和感…。そんな感じですね。途中から理解したら、ああ、そういうことなのねと、面白く読めました。さりげなくあっさり、妙な心地よさを感じる物語でしたね。千景、まゆ子、央佑を含めた登場人物プラスかたつむり…。確かに『そういう生き物』だわと納得させられた物語でした。北海道出身の作家さん!次回作も楽しみです。2017/10/14

おしゃべりメガネ

194
すばる文学賞受賞作品で読メで気になり手にとりました。作家さんは北海道の方で、今も薬剤師として働きながら、小説を書いているそうです。読了してタイトルの持つ深い意味が伝わりました。薬剤師の「千景」とスナック勤めの「まゆ子」は高校時代の同級生で、再会したのをキッカケに一緒に暮らし始めます。「千景」の研究に関わる「先生」との穏やかなやりとりや、先生の孫「央佑」君と不思議な仲になっていく「まゆ子」とのチグハグなやりとりに、なんだかとても癒されます。なんてことない至ってフツーな風景や出来事ですが、とても印象的でした。2018/07/14

いつでも母さん

123
不思議な読後感。嫌いじゃないがこればかり続くなら困る・・『性』ってなんだろ?って、ちょっと考えちゃったなぁ。当人たちの当たり前の、何気ない会話がたんたんと綴られているだけなのに、なんとなく気になる。そんな私は第三者で傍から見てるだけなのだなぁ。2017/03/07

なゆ

104
思えば、人間って実に面倒くさい生き物だ。単純に、生まれて成長して番って命を繋いで死んでゆく…と本能のままに生きられれば楽なんだろうに、なんかやたら複雑に生きなくちゃいけない。でもそういう生き物だから仕方ない、のかな。仲がいいようでもない千景とまゆ子の微妙な同居生活と謎めいた過去に、惹き込まれた。〝そういう生き物〟という言葉がすべてを飲み込み、心地よく感じられる。ラストもふわっと曖昧な感じがいい。とても好きな感じの空気感だった。すばる文学賞受賞作ということで、今後が楽しみですね~。2017/05/27

takaC

100
ふむ。”そういう生き物”とはそういう意味だったのか。これもまた7.6%(13人に1人らしい)の話。2017/04/02

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