出版社内容情報
薬剤師の千景とスナック勤めのまゆ子。10年ぶりに再会した二人は、思いがけず一緒に暮らし始める。高校の同級生である二人が心に秘めた過去とは? 愛と性、心と体のままならなさを印象的に描く傑作。
春見 朔子[ハルミサクコ]
内容説明
千景とまゆ子。高校の同級生である二人は十年ぶりに再会し、思いがけず一緒に暮らすことになる。薬剤師の千景は、定年退職した大学の「先生」の元を訪れては、ともに線虫の観察をする日々。スナック勤めのまゆ子は、突然訪ねてきた「先生」の孫と、カタツムリの飼育を巡り、交流を深めてゆく。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの「深い関係」と「秘密」とに改めて向き合うことになる。そして…?「生」と「性」のままならなさを印象的にすくい上げるデビュー作。第40回すばる文学賞受賞作。
著者等紹介
春見朔子[ハルミサクコ]
1983年北海道生まれ。北海道大学薬学部卒業。北海道内で薬剤師として働きながら、2015年より小説を書き始め、2016年、『そういう生き物』にて第四〇回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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