メビウス・ファクトリー

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メビウス・ファクトリー

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087710045
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

巨大工場を中心にシステム化された町。住民の多くは工場に勤めているが、最終的に何が作られているかは誰も知らない。引っ越してきた工場員のアルトは、徐々に町の不思議な「ルール」に気づき始め……。




三崎 亜記[ミサキアキ]

内容説明

「この工場で奉仕するために必要なことは、愛情と使命感を持つことだ」ブラック企業を辞め、妻子を連れて地元へUターン就職したアルト。町は巨大工場を中心にシステム化されており、住民は誇りを持って働いている。しかしそこで何が作られているか、実は誰も知らない―。アルトたちも徐々に工場の「秘密」に気づきはじめ…。

著者等紹介

三崎亜記[ミサキアキ]
1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2005年『となり町戦争』(第17回小説すばる新人賞受賞作)でデビュー。同作は三島由紀夫賞・直木賞候補になり、さらに映画化され、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆにこ

76
集団の中にいると、そこがおかしい事にはなかなか気がつけない。生まれた時からなんだから疑問を持たないのが大多数。気がついてしまえばもうそこには居られない。何も考えない時の方が幸せだったかもしれない。怖いなぁ。2016/09/20

Mumiu

67
とある自治体が舞台のファンタジー。一企業によって成り立っている不思議な町。まあコワイのだ。カルトのように感じられたりもするし。でもほんとにそこでエリートだったり車座のメンバーだったりする人にとってはある程度居心地よかったりするのだろう。この町民たちの感情が麻痺させられていく感じ、これはこの町だけでなく身近にあることだけど真面目にコワイ。2017/02/10

NAO

58
疲弊し、経済的に破綻していく地方の町。そういった小さな町が、どうやって生き残っていくのか。『となり町戦争』でも、作者は地方の町のあり方について独特の三崎ワールドを作り上げていたが、この『メビウス・ファクトリー』はそれ以上に毒の強い猛毒の三崎ワールドだ。新興宗教団体。北朝鮮。頭に思い浮かぶイメージはいくつもあるが、今の日本だってどのぐらいクリアーなのだろうかと考えると、背筋がぞっとしてくる。最後がすっきりと終らないのも、明るい未来なんてないと突き放されているようで、そのあたりもこの作者らしい。2016/10/30

それいゆ

58
三崎ワールドは、だんだん内容が無機質になってきて、読んでいて感動するわけでもなく、つまらなくなってきました。そんな小説なんだと割り切って読めばいいのかもしれませんが、せっかく時間を割いて読むのだから、何らかの収穫とかこの時間を共有できてよかった!というようなものがほしいと思います。三崎作品に何を期待するかで個々の評価は異なるのでしょう。2016/09/20

やこ´•ᴥ•`

49
三崎さん2冊目。独特の雰囲気の漂う作風が嫌いじゃないので手に取ってみたけれど、挫折しそうになりました^^;序盤、お身削りだとか、帯だとか、お巡り様だとか、お尽くしだとか、お導きだとか...工場での独特の言葉遣いに馴染めなくて辛かった^^;けど!章を追うごとに独特の言い回しにも慣れ、面白くなってきた。P1ってナニ?この町の胡散臭さの正体は?と気になり、、、最終章でまたガッカリ。なんかもうちょっと惹き付けられるラストを期待してたんだよなー。辛口でしょうか?ちょっと期待外れな読後感になってしまいました。2016/11/23

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