ギアをあげて、風を鳴らして

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ギアをあげて、風を鳴らして

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第38回小説すばる新人賞受賞作。
小学四年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。幹部の母からは、神聖な身体を持つ者として食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を経験している渡来クミ。引越し当初、近所を散策中に見かけた「めっちゃきれかった」癒知に興味深々。ある日、学校のトイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。そして繋がりを持ったのは癒知とクミだけでなく、母親同士も親交を深めるようになり……。

【著者略歴】
平石さなぎ(ひらいし・さなぎ)
1997年京都府生まれ。大阪府在住。本作で第38回小説すばる新人賞を受賞。



【目次】

内容説明

小学4年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。神聖な身体を持つ者として、食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を繰り返している渡来クミ。引っ越し当初、近所を散策中に見かけた「めっちゃきれかった」癒知に興味津々。ある日、トイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。そして繋がりを持ったのは癒知とクミだけでなく、母親同士も親交を深めるようになり…。第38回小説すばる新人賞受賞作。

著者等紹介

平石さなぎ[ヒライシサナギ]
1997年京都府生まれ。本作で第三八回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

10
★★★★★ 小説すばる新人賞受賞作。表紙を見ると、女子二人の爽やかな青春友情小説のように思える。だが、ストーリーはそういった面もありながら、予想外のものだった。小四の癒知は宗教団体「荻堂創流会」の"降り子"として信者から崇拝される存在。そんな癒知が、ある日転校してきたクミに出会ったことから二人の距離は近づいていく――。二人だけでなく、母親同士まで親しくなるところまでは良かったが、本作の肝はそれ以降。シスターフッド小説に宗教という要素を入れ込んだ、今までにないテーマ性を含んだ快作。非常におすすめ。2026/03/10

ゆり

7
楽しみにしていた作品。昨今多い宗教がテーマですが、宗教が軸にありつつも、癒知とクミのシスターフッドと青春の日々がメインで爽やかさがあります。クミの母が精神を病んでいて、宗教側である癒知の母と仲良くなり宗教にのめり込んでいく…というところはあるあるですごくリアル。ただ癒知の母は人間味もあり愛があるのでただの宗教=悪とはまた違った意味合いのストーリーです。最後まで読むと表紙絵への印象も変わったものに感じます。癒知とクミの将来はきっと厳しいものになるだろうけど、それでも二人の幸せを願わずにはいられませんでした。2026/03/13

Mayuko Kamiwada

4
小学4年生の癒知は宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子」として信徒から崇拝される。そんな中、癒知の前に転校生のクミが現れる。二人の距離が近くなるごとに母親通しも仲良くなり・・・。宗教のため、食事や他者との触れあいも制限される癒知にとって何よりも母親に甘えられないのは苦しかったんじゃないだろうか。大人になるといろいろな制約や制限のため、常識という厚いフィルターで見てしまう。子どものようにただひたすらに自分の気持ちに正直に声を出すことも時には必要なのかもしれない。2026/03/16

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