外の世界の話を聞かせて

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外の世界の話を聞かせて

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700367
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

南天文庫には、外とは違う時間が流れている――。

私設図書館。元公民館の空き家。斎場。夜の飲食店。インドネシアの農園。
いつの時代も、「隙間の場所」では物語が生まれる。
時間と場所を超えて重なり、織り上げられてゆく人の生に静かに耳を傾ける、珠玉の群像劇。

私設図書館・南天文庫。高校一年生の陽日は、幼い頃からここに通い続けている。他の子供たちが帰ったあと、運営のあやめさんと話すようになったのはいつからだろう。あやめさんは陽日にときどきこう言う――「外の世界のことを話して」。
日々の出来事をあやめさんに伝える一方で、陽日はあやめさんが子供だったころの話を集めてもいる。なんでも、「ピンクの家」と呼ばれたガード下の元公民館に、三組の夫婦と五人の子供たちが身を寄せ合い不法に暮らしていたらしく……。


【著者略歴】
江國香織(えくに・かおり)
1964年東京都生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞、07年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、12年『犬とハモニカ』で第38回川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『きらきらひかる』『左岸』『抱擁、あるいはライスには塩を』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』『ブーズたち鳥たちわたしたち』ほか多数。小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。


【目次】

内容説明

私設図書館・南天文庫。高校一年生の陽日は、幼い頃からここに通い続けている。他の子供たちが帰ったあと、運営のあやめさんと話すようになったのはいつからだろう。あやめさんは陽日にときどきこう言う―「外の世界のことを話して」。日々の出来事をあやめさんに伝える一方で、陽日はあやめさんが子供だったころの話を集めてもいる。なんでも、「ピンクの家」と呼ばれたガード下の元公民館に、三組の夫婦と五人の子供たちが身を寄せ合い不法に暮らしていたらしく…。外苑前の私設図書館。三重にある元公民館の空き家。斎場。夜の飲食店。インドネシアの農園…。いつの時代も、「隙間の場所」では物語が生まれる。時間と場所を超えて重なり、織り上げられてゆく人の生に静かに耳を傾ける、珠玉の群像劇。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京都生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞、07年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で第38回川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

lisa

16
日常にうんざりする事、そのくせ変化を苦手とする事。易々と変化を受け入れる事、家族の様であった人々や時間を愛おしむ事。決して大きな出来事としてそれらが描かれているわけではないけれど、その時々の出来事や感情を抱え、そして軽やかに生きてゆく人々の姿に胸がきゅうっとなる。一行目から江國香織で、私はやっぱり彼女の世界が好きだと感じた。装丁もタイトルも、カバーを捲った表紙も素敵。2026/03/15

ゆり

12
南天文庫の静かな雰囲気が本好きにはたまらない空気感で行ってみたくなりました。日常を切り取ったようなストーリーで、群像劇なので語り部が頻繁に変わり、どれも印象に残りづらいのが残念。ピンクの家での生活は特殊かもしれませんが、陽日の学校での同級生との関係性や距離感に悩む話は青春ものだとあるある。全てがどこかでみたようなストーリーで、江國さん節は少ないです。2026/03/03

ame.

7
2年ぶりの長編で「外の話を聞かせて」と言う南天文庫のあやめさんとそこに通う陽日が過ごす魅力的な時間と空間。そこに過去のピンクの家の話と不思議な家族たちの話や拾う者と拾われる者の話が紡がれる。子供が病気でも病院には行かせない、不法居住、知らない人と暮らすなど驚くことも多々あるけど人はみんな変わっているから、に納得。変わってほしくないものもどんどん変わっていく毎日だけど変化は悪いことばかりではない。素敵な空間である南天文庫も変わるけどなくなりはしない。自分にとっての隙間とは。ひとりになれる隙間と時間て大事。2026/03/15

ワインと読書

3
江國香織新刊、をインスタで見て久々に単行本を購入。ここ数冊読んだ本がなんとなく今の気分とは違うなぁっと思い、原点回帰しようと本作に。昨年から江國香織再読ブーム(学生の頃どハマりしまくって、再読ブームなう)なのですが、お年寄り、老死、高校生など表現する年代の幅がぐんと広がっているように思います。自分が幼い時に読んだ感想と変わらず、江國香織は中高生を舐めないで描くと改めて思います。多様性、人の在り方、生き方などそれぞれあるけどどこは共存できて、どこが主張なのかがクッキリする作品でした。2026/03/15

3
血縁だけでない家族で育ったひとたちのお話。陽日にとっての南天文庫(私設図書館のようなもの)やピアノ室、功にとってのバー、真実子にとっての葬儀場…自分なりの隙間をもっていると豊かだな。江國香織さんのインタビューによると電車も隙間だとおっしゃっていた。2026/03/04

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