女王様の電話番

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女王様の電話番

  • 渡辺優
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  • 集英社(2025/08/26発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 320p
  • 商品コード 9784087700145
  • Cコード C0093

出版社内容情報

好きだけど、触れあうことはできない。
そんな私は異端者なのだろうか。

主人公の志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。友達には「そんな職業は辞めたら?」と眉をひそめられたが、女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。
ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン。そのまま音信不通になってしまう。彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて……。
過去、志川が不動産会社を辞めた理由は、あこがれの男性社員・星先輩と付き合う寸前に、先輩が自分に求めている性的なことが一切無理だと気づいたからだった。好きだったのに。付き合えないと正直に言っただけで、志川は同僚に悪女扱いをされ、そのまま会社にもいづらくなり、退社することになってしまったのだ。
私はアセクシャルなのだろうか? 「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。もしかしたら、まだ見ぬピンクのひつじに会えるかもしれないのに……。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中に馴染めない主人公の戸惑いを通じて、現代社会を描く問題作。

アセクシャルの自身に戸惑い、彷徨い、清爽と一歩を踏み出す――。
小説すばる新人賞受賞から10年。物語はしたたかに進化する。

【著者プロフィール】
渡辺優(わたなべ・ゆう)
1987年宮城県生まれ。2015年に「ラメルノエリキサ」で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に『自由なサメと人間たちの夢』『アイドル 地下にうごめく星』『クラゲ・アイランドの夜明け』『アヤとあや』『カラスは言った』『私雨邸の殺人に関する各人の視点』『月蝕島の信者たち』などがある。



【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

曲線の行方

12
献本プレゼントで当選してうれしかったけれど、知らない著者だし、ぜったいに面白そうではないそのタイトルから、無駄に運を使ってしまった、と後悔すらしてました。しかーし、読み始めて1行目、「この世界はスーパーセックスワールドだ」という意味不明なワードに首をかしげながら、どんどん引き込まれていきました。ファンタジーなのか、ミステリーなのか、エロ文学なのかもわからず、ただ、展開が知りたくて5分でも時間があれば読みたくて仕方なくなりました。この本はあらゆる世代にハマるのではないかと思ってます。2025/08/06

アリスとアニー

10
献本プレゼントでいただいた一冊。初読みの作家さんです。冒頭の一文がなかなかインパクトのある内容で最初から引き込まれました。主人公の志川がSMの女王様をデリバリーするお店の電話番として働きながら、同僚や女王様との交流を通して、自身のセクシャリティと向き合う物語です。何かと恋愛に結びつけようとする風潮に生きづらさを感じつつ、終盤の美織さんとの対話をきっかけに新たな一歩を踏み出すシーンは読み応えがありました。星先輩は志川さんに振り回されてる感があってちょっと不憫…。星先輩と吉野さんとの今後はどうなったのだろう。2025/08/11

Moooo

8
読書メーターさんからの献本。いつも有り難うございます。 さて感想。いきなり冒頭でパワーワード"スーパーセックスワールド"に度肝を抜かれた。ついて行けそうになかったが、読了時には読後感は悪くない。 主人公の志川はとあることから不動産会社を退社し、女王様による性のサービスを謳う風俗店ファムファタルのテレアポのバイトを始める。志川はキャストの美織に好感を抱き、ある日食事に誘う。性を消費する舞台だが、性に対して大きな問いかけがあった様におもう。何が大丈夫で何が大丈夫でないのか、それは人それぞれ。読めてよかった。2025/08/10

nori

7
読メ献本プレゼントで当選した本書。初読みの作家さんですが、読んでびっくり🫢ほのぼの良いではないですかぁ!いや、内容はほのぼのドコロじゃないですが。ファンタジックな想像してたのに、女王とは何とデルヘル嬢の女王様の事でした。そして惹句にある恋愛とは実は主人公のアセクシャルの恋愛事情。憧れの先輩とのデートで舞い上がり乍ら、手を触れられそうになって初めて其れが受け入れる事が出来ないと気付く。失踪した風俗嬢のアレコレ…。この作者さん学生時代にめっちゃ尖ったブンガク系書いてなかったかなぁ…大当たりの作品をありがとう2025/07/31

📖®🍵

3
冒頭のパワーワードに仰天して一気に引き込まれた。 どこか浮世離れしているようで鈍く馴染まない主人公が気になって仕方が無くなった。 主人公や同僚、友人たちそれぞれが抱える現実や感情。何がどこまで大丈夫で、どれがどの程度から大丈夫じゃないのか。読み進めていくにつれて主人公の『大丈夫』が揺らぎ滲み形を変える。 人には人の、天国が、地獄がある。それで良いし決してそれらは交わらない。その中で他人と近しい天国を見つけ、地獄を背負って行けたら良いなと……とても考えさせられる大切な一冊となりました。2025/07/18

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