給水塔から見た虹は

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給水塔から見た虹は

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたと私は違う。だから、一緒にいよう――。
『ふがいない僕は空を見た』『夜に星を放つ』の著者が、今を生きる人々に贈る感動作。

【各界からの反響続々!】
なんて誠実な小説なのだろう。今、この時代に、この本と出会えてよかった。――武田綾乃(作家)

白か黒かでしか断じない、この時代に絶対に有効な“あわい”の物語。――早見和真(作家)

何度も胸が潰されそうに痛かった。彼らの日々に、どうか幾重にも虹がかかりますように。――町田そのこ(作家)

その人の涙のわけを知らない。分からない。けど私たちは何かを思うことが出来るから見つめながら目を逸らさずに、あなたの話を聞きたい。――山本奈衣瑠(俳優)

【あらすじ】
中学二年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。

はじめてできた友達、母とのすれ違い――。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。

【著者略歴】
窪 美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また、同年に同作で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞、22年『夜に星を放つ』で直木賞を受賞。他の著書に『夏日狂想』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『ルミネッセンス』『ぼくは青くて透明で』などがある。



【目次】

内容説明

今日の“あなた”に、読んでほしい。はじめてできた「ルーツ」の違う友達、母とのすれ違い―。この世界のさまざまな分断に戸惑う2人の“こども”が、少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。

著者等紹介

窪美澄[クボミスミ]
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、2019年『トリニティ』で織田作之助賞、2022年『夜に星を放つ』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

127
今こそ読むべき、 抉り強めの「ひと夏小説」ここに!。既出の作品群で、常に様々な人の心を映す"空を描いてきた美澄さん。今作の"空"は、古びた給水塔にかかる今にも消えそうに儚い虹ごしの空。それが作品世界と主題を絶妙に象徴する。古い団地群に暮らす多様な国にルーツを持つ人々。そこで暮らす日本人家族。母と娘、娘と友人、母とかつての友人、三様の関わりを通して観る日本で暮らす外国人の実相。白と黒、理想と現実、子どもと大人の「あわい」の葛藤と苦しみと苦味を正面から受け止め描き上げる。違いを認めて生きる寛容を深く考える。2025/07/16

花ママ

60
中学2年の桐乃が住む団地には、様々な国から日本にきた人々が暮している。それはクラスの中でも同じで、コミュニケーション不足などで、諍いが絶えない。家庭では母親が国籍を問わず、団地に住んでいる人に日本語を教えたり、相談にのったりして過度とも思える援助をしている。桐乃はそんな母親を見て「自分の娘より他人を優先している」と嫌悪感を持ち反撥する。そんな中、クラスでいじめにあっ ているベトナム人のヒュウと夏休みにある行動を起 こす。移民問題を真正面から考える作品だった。どうしたら皆が仲良く暮せるのだろうか。難しい。2025/07/20

itica

58
14歳の桐乃の住む古い巨大団地には、日本人以外の人も大勢住んでいる。困っている多国籍の人にばかり目を向ける母親に不満を持つ桐乃だったが、夏休みに同じクラスのベトナム人とのある経験を通して、日本に住む外国人の置かれている状況を少しだけ理解する。刺さるところもあるが、そんな単純なものじゃないのかもと考える。一つの側面だけでは分からない様々な問題が複雑に絡み合っているのだろうと思う。難しいね。 2025/07/22

akiᵕ̈

36
外国の人も住む低層団地で暮らす中2の桐乃、同級生のベトナム人のヒュウ、そんな外国の人たちの困り事に手を差し伸べ奔走する桐乃の母・里穂の視点で、それぞれが抱えている苦悩に対峙していく。まだまだ甘えていたい年頃なのに、1人でも大丈夫と我が子よりも周りを優先して行動している母に失望し、学校でも孤立しまって居場所がない桐乃。大好きだった父親が家を出て行き、母親も仕事で不在、外国人だからとイジメられ悪い仲間の誘いで悪事に手を染めてしまうヒュウ。孤独を抱え、親とのすれ違いから辿り着いた2人の成長の証には胸が熱くなる。2025/07/06

さぜん

29
中学2年の桐乃が暮らす団地には様々な国のルーツを持つ人達が生活している。桐乃の母・里穂はそうした人を支援することに時間を費やし、娘に目を向けられない。そんな母に嫌気がさし、同級生のベトナム人のヒュウと団地から出ていく。里穂の行動は必要なことだが、家族を犠牲にしてまですることなのか。娘の気持ちを蔑ろにする姿に全く共感できない。桐乃が早く団地から出たいという気持ちは、自立の第一歩。ヒュウと経験した事は彼女に多くの学びを与え、同時に文化や言葉が違う人々とどう共生していくかを私達に考えさせる。2025/07/23

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