出版社内容情報
最愛の人の息子が殺人容疑で逮捕され、真相を探るため奔走するハリー。オスロの暗黒面の黒幕と対峙して、愛する者を守れるか!?
内容説明
かつての恋人ラケルの息子オレグが殺人容疑で逮捕された。ハリーは、幼いころをよく知るオレグが人を殺したということが信じられず、警察時代の友人の助けを借りて、個人として事件を調べ始める。だがオレグは、自分たち母子を肝心な時に見捨てたとハリーを責め、何も話さない。しかも詳しく調べるほど、すべての証拠が、オレグが犯人だと指し示していることに気づいて―真相はどこに!?
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。ノルウェー経済大学に進学。卒業後、就職する傍ら、大学時代から始めた音楽活動も続行し、バンドを結成。しばらく仕事とバンドを両立させていたが、やがて燃え尽き症候群のような状態となり、オーストラリアへ半年逃れる。この時初めて書いた小説『ザ・バット神話の殺人』が「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
117
ジョー・ネスボはヘニング・マンケル亡き後、私にとっての北欧ミステリの星であるから、わざとゆっくり読んでいる。久しぶりに満を持しての気持ちでハリー・ホーレを手に取ったら、目が疲れて首が痛くなっても、読むのをやめられない。アンソニー・ホロヴィッツなどで、ミステリ好き心を騙していたが、夢中になれるレヴェルが違う。理屈が続いていく話より、仁義なき戦いが、そしてダメな女に弱らされる強い男の話は楽しいわ、やっぱり。感想は下巻で。2023/06/19
のぶ
72
まだ上巻を読む限りだが、主人公のオスロ警察の、元警部のハリー・ホーレの活躍ぶりは健在のようだ。物語はかつての恋人、ラケル・ファウケの息子オレグが殺人容疑で逮捕された。オルグの人柄を知るハリーはオレグが殺人を犯した事実が信じられず、警察時代の友人の助けを借りて、事件を調べ始める。調べが進むにつれてもすべての証拠が、オレグが犯人だと決定づけるものばかり。そして背後で蠢く麻薬組織。真相には何が隠されているのか?まだ上巻では全貌が見えない。この先どんな展開になるのか下巻が楽しみだ。2021/01/05
mayumi
39
ハリー・ホーレシリーズ。今作はなんと、元恋人・ラケルの息子オレグに殺人容疑がかけられるという衝撃の展開。あんなに良い子だったオレグが!そんな彼の窮状を救うべく戻ったきたハリー。今回の彼はアル中でもなければヤク中でもない。こんなにシラフの彼はシリーズ中でも珍しい…。ハリーの携帯に登録されている数少ない8名。そのうちの1名がハルヴォルセンであるというのは泣けた。2020/11/28
わたなべよしお
27
「上」では、とてもじっくりと書いている。背後に緊張感を孕ませながら、ゆっくりとしか事態は動かない。その中で、薬物組織、警察、政治が絡んだ背景が詳細に描かれる。ハリー・ホーレ、刑事ではなくなった男がが、どんな世界に飛び込むのかが説明されるのだ。ここまで来ると、我々はもう、その世界から離れられない。ただ、最後まで見届けたいと、思うだけだ。2020/11/29
Fondsaule
24
★★★★☆ かつての恋人ラケル・ファウケの息子オレグが、殺人事件の犯人として逮捕された。 香港からオスロに戻って来たハリー・ホーレ。 薬物依存になってしまっているオレグの無実を信じている。 この後どうなる?2021/10/24