出版社内容情報
失踪した恋人アンナの行方を追うラファエル。元刑事マルクと調査を進めると、過去の連続少女拉致監禁事件や不審な死亡事故に突き当たり……。仏No.1ベストセラー作家が贈る、息もつかせぬサスペンス長編。
ギヨーム・ミュッソ[ギヨームミュッソ]
著・文・その他
吉田 恒雄[ヨシダツネオ]
翻訳
内容説明
人気小説家のラファエルは、婚約者のアンナと南フランスで休暇を楽しんでいた。なぜか過去をひた隠しにするアンナに彼が詰め寄ると、観念した彼女が差し出したのは衝撃的な光景の写真。そして直後にアンナは失踪。友人の元警部、マルクと共にラファエルが調査を進めると、かつて起きた不審な事件や事故が浮上する。彼女の秘められた半生とはいったい…。フランスの大ベストセラーミステリー。
著者等紹介
ミュッソ,ギヨーム[ミュッソ,ギヨーム] [Musso,Guillaume]
1974年フランスのアンティーブ生まれ。高校卒業後にニューヨークに渡りアイスクリーム売りのアルバイトなどを経験。ニースとモンペリエの大学で経済学と社会学を学んだのち、2003年まで高校教師を務める。04年に発表された『Et apr`es…』が大ヒットし、ベストセラー作家に。フランスでもっとも人気のある小説家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
473
フランスのベストセラーミステリー。物語の舞台は前半がフランスの各地、後半はニューヨーク。発端のアンナのラファエルへの告白は、やや不自然な感も否めないし、そのことは最後まで幾分スッキリとしないままである。また、最初の事件が拡大し、ニューヨークにその淵源が求められるのだが、これも範囲をやたらに広げすぎかと思いつつ読み進めたが、こちらは一応整合性を持って収斂したようだ。そこから、さらに最後にもうワンステップの葛藤が描かれるが、これはややもすると、それまでの展開を否定するものにもなりかねず、賛否は分かれそうだ。2022/08/27
遥かなる想い
203
2019年このミス海外第15位。 婚約者アンナの過去の秘密を辿る物語である。 ラファエルが 友の元警部マルクと共に アンナの過去を追う… なぜアンナは あんなに 過去をひた隠そうとするのか?アンナが差し出した一枚の写真は 何を意味するのか? いくつかの疑念が 物語の伏線となる。 アンナがラファエルに言った「これが わたしの やったこと…」の意味が 胸に痛い、そんな作品だった。 2019/01/20
紅はこべ
171
アメリカのシーンも多いので、フレンチミステリらしくなかった。ここで取り上げられている大統領選は、現実ではトランプが当選した奴よね。結局あの候補はどうなったの?人工中絶や同性婚の容認派で銃規制派の議員が共和党の大統領候補になるなんて非現実的な気がする。関係者が次々と襲われるというのは、『幻の女』っぽい。私はナタリーを責める気しないな。これはずっと男が取ってきた態度だもの。被害者のままでいないという決意のアンナ、成功に寄与した男から簡単に捨てられはしないというゾラー、闘う女達。2021/05/05
ゆいまある
147
アレックスロスに悩む私にリア友が勧めてくれた、フランスで50万部売れたミステリー。主人公は幼い子を持つシングルファザー。結婚したい恋人が現れたが彼女の過去が全くの空白。失踪する恋人。名探偵ぶりを発揮して彼女の過去をさぐる主人公。そして知ってはならない出生の秘密を知る。冒頭の疾走感は気持ちいいし、登場人物それぞれが泣きたい程子供を想っているのもいい。それだけでは終わらずどんでん返しがあるんだが、これがもうラストのラストって所なので、それまでにもう一つ山場があったらもっと面白かったのに。エログロはありません。2019/07/29
Aya Murakami
118
フユイチ 2018年の集大成 フランスのことはよく知らない自分でも「ああ、地理情報が細かいな」と思える作品でした。なのでフランスに住んだことがある人なら楽しみ倍増の作品だと思います。 ただ、地名も人名も横文字だらけでフランスの学校制度とかの話が出てくるのでその辺は読解がきつかった…。 チョコレート菓子のミカド…。なんだか仮〇ライ〇ージオ〇連想してしまうネーミングです。 海外作品は難しい…。2019/06/12