出版社内容情報
極寒のスウェーデン。森の中から突然現れ、通りがかった車に轢かれて死んだ少女。その目はくりぬかれ、鼓膜は破られ、舌も抜かれていた。世界で2000万部超の人気シリーズ第9弾!(解説/大矢博子)
内容説明
誰がこんなにおぞましいことを?―極寒のスウェーデン。森の中から裸同然の少女が現れ、道路へ踏み出して轢死した。面影は失われていたが、4か月前から行方不明だった乗馬クラブ生徒ヴィクトリアと判明。検死の結果、生前に眼球はくりぬかれ、鼓膜は破られ、舌も切り取られていた。捜査に当たったパトリックは、周辺で同年代の少女の失踪事件が相次いでいると知り…。震撼の人気シリーズ第9弾!
著者等紹介
レックバリ,カミラ[レックバリ,カミラ] [L¨ackberg,Camilla]
1974年スウェーデン・フィエルバッカ生まれ。デビュー作“エリカ&パトリック”シリーズ『氷姫』がヒット、続く『説教師』でブレイク、2005年SKTF賞「今年の作家」賞、06年度国民文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
116
これはシリーズで一番面白いかも。一作目はなかなかよくて、次第に下降気味に、もうシリーズを追うのはやめようかと思ってきたところ、八作めで上向き、この九作目でグッと上昇。作者の筆力も登場人物の像も、熟成されてきた感がある。メルバリはもう欠かせない愛すべきキャラだ。さて次巻はどうなるか。アンナにまた何かありそうだなあ2021/01/31
のぶ
67
今回も安定の面白さで楽しめた。今回の舞台の中心は乗馬クラブ。ある日、しばらく前から行方不明だった、乗馬クラブの生徒、ヴィクトリアが発見させる。死体は惨殺された状態だった。いつものシリーズと変わらぬ衝撃的な幕開けだ。エリカとパトリックが捜査に乗り出し、見えてきたのが乗馬クラブの内情だった。本作は過去の出来事との交錯があるが、作品のプロットは意外とシンプル。ただ他のシリーズ同様に登場人物が多いので整理が大変だが、レギュラーメンバーの行動に身を委ねて行けばそれ程混乱はしなかった。2018/03/17
ほちょこ
31
エリカよりもアンナよりも、なによりもこのシリーズの注目はメルバリ署長!「厄介な人物なのに人に好かれる何かがある」(本文343頁)いいぞ、いいぞ!それゆけ、メルバリ!2017/12/14
み
30
今作もエリカは、無茶しました、メルバリ氏は、やや控えめかな?そして、事件の胸くそ悪いこと^^;最後の海のくだりには、ビックリ!彼らの再登場はあるんだろうか。2018/02/12
あかぽち
18
スウェーデンの人気シリーズ、エリカ&パトリック事件簿の第9弾。行方不明だった少女が見つかるところから始まる。でも彼女はすぐに死亡、そして見るも無残な姿から、他の不明少女の捜索に焦るパトリック達。今作も、エリカ暴走してます。でもそれ以上にメルバリが!実は彼、このシリーズの主要キャラかも(*^_^*)2018/01/30